池の浦シーサイド
(駅名板)
参宮線・池の浦シーサイド駅は夏季限定の臨時駅です。「シーサイド」と言うだけあって、駅名板の向こう側は海です。開業はJRになってからの平成元年7月で、快速「みえ」が臨時停車されていた時期もあったので、当初はJR東海としてもそれなりに気合を入れていたことがうかがえます。
しかし、私が訪れた昨年は「みえ」の停車はなく、土日6日間の日中時間帯の普通列車6往復の停車のみになっていました。三重県統計書という県公式の資料によると、この駅の年間乗車人員は15人だそうです。季節営業とはいえ、これでは下手な秘境駅より少なそうです。
(きっぷ売場残骸)
きっぷ売場として使っていたと思われる「駅舎」は朽ちるに任せる状態でした。また、この駅は目の前が海になっていますが、砂浜ではなくゴツゴツとした岩場(?)だったので海水浴に適しているようには見えませんでした。話によると最寄りの海水浴場までは歩いて20分程度かかるそうです。実際現地に行ってみて、利用客が伸び悩んでいるのがわかりました。
このきっぷは池の浦シーサイド駅が営業していた日に隣の鳥羽駅で購入したものです。ちょうど快速「参宮線全通100周年記念」号が運転された日です。この列車は池の浦シーサイド駅に2本停車しました。池の浦シーサイド駅での臨時発売も期待したんですが、行っていませんでした。
海水浴客向けの臨時駅は各地にありましたが、6年前に函館線・張碓駅が廃止されるなどほとんどなくなっています。残るはここと牟岐線・田井ノ浜駅ぐらいです。最近のJR東海はローカル線の合理化に殊更熱心ですから、あっさり廃止ということもあるかもしれません。今年の営業日はもうないので、来年あれば…というところでしょうか。
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