富士急車内補充券
富士急行の電車はワンマン化されておらず、車掌が乗務しています。車掌は穴あけ式の車内補充券を持っていて、ところどころで車内精算を行っています。穴あけ式の車内補充券は平成1桁前半の頃にはJRにもありましたが、今ではなくなっています。今や残っているところ自体が少ないです。
このきっぷはJR連絡専用様式の車内補充券です。下の方に申し訳程度に富士急線の路線がありますが、JRの路線の地図が大半を占めています。JRとの連絡運輸が設定されている駅までが記載されています。それゆえ鶴見線や相模線はまったく記載されていません。なお、富士急線内完結用は別の様式があります。
このきっぷを一部拡大してみました。富士吉田駅は昨年7月に富士山駅に改称されましたが、このきっぷでは富士吉田のままでした。また、平成21年3月に開業した南武線・西府駅や横須賀線・武蔵小杉駅も反映されていないので、それ以前の様式を引き続き使用しているものと思われます。富士急線内完結の様式については富士山駅が反映されているようです。
このきっぷは大月→高尾のJR単独の片道乗車券で、富士急線との連絡乗車券ではありません。大月駅までの乗車券を持っていればJR単独の乗車券でも購入でき、車内放送でもその旨の案内があります。私が「高尾までください」と言ったところ、車掌が運賃表も見ずに「570円です」とJRの運賃を即答したのには驚きました。横浜線の別のマイナーな駅でも即答したので、JRの運賃が頭の中に叩きこまれているんでしょう。機械化されていないアナログ時代の産物とはいえ、感心しました。
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