常磐線経由
普通の券売機発券の乗車券に見えますが、経由に注目です(クリックすると拡大します)。このきっぷの経由は「東北・常磐線経由」となっており、特急「スーパーひたち」を利用したものです。この区間は新幹線経由で移動するのが一般的なので、上野までわざわざ「スーパーひたち」を利用した人は少ないと思います。
一緒に購入した自由席特急券です。確か着駅を「上野」に指定して、「乗車券+特急券」を同時購入した覚えがあります。
この当時の日暮里~岩沼間の運賃は「経路特定区間」が適用されていて、常磐線経由で利用しても距離の短い東北線経由で運賃計算されていました。だから「スーパーひたち」の自由席特急券と同時購入した乗車券でも経由は「東北」となるのではないかと思っていただけに、ちょっと驚いた記憶があります。なお、日暮里~岩沼間の経路特定区間は翌年廃止され、現在では乗車する経路通りの乗車券が必要になります。
常磐線は東日本大震災と福島原発の事故で寸断されています。相馬~亘理間は津波で被災して運休しています。この区間については線路を内陸移転させることで決着し、再開へ向けて動き出しました。また、小高~原ノ町間は昨日警戒区域から解除されたので、線路や設備に異常がなければ早期に再開できそうな感じです。
問題は引き続き福島原発の警戒区域に入っている広野~小高間です。原発事故の収束の目途が立たない以上は立ち入りができませんから、この区間の復旧については当分困難な状況であると言えます。
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