過渡期の回数券
「八戸・青森自由席料金回数券」は一昨年12月の東北新幹線全線開通前まで発売されていた特急料金のみの回数券です。
このきっぷは平成22年11月21日に発売されたものです。1ヶ月有効だったので、下に「平成22年12月20日まで有効」と印字されていますが、その前の12月3日を以って東北線が青い森鉄道に転換され特急列車が全廃されてしまうため、一番上に大きく「券面の日付によらず12月3日まで有効です。」と印字されています。「券面の日付によらず~」の部分は第三セクターへの転換過渡期独特の珍しい表現だとは思います。
まぁ結局のところ実質12月3日までしか使えないわけなので、「平成22年12月20日まで有効」というのは利用者的には紛らわしいというか要らない感じがします。
有効期間の表示は路線廃止等が伴った場合でも、本則通りの期間が必ず印字されるようになっています。有効期間は「使用できる・出来ない」を示すだけではなく、有価証券として払戻を請求できる期限を示す重要な表示でもあります。
投稿情報: マルス2号 | 2012年2 月10日 (金曜日) 10時51分