Kaeruくんリターンズ27
昨年暮れあたりから「Kaeruくん」がなくなるらしいという噂を聞いていました。表向きな理由は機械の老朽化とのことです。確かに税法上の耐用年数(5年)は超えていますが、古いものでも設置して7年経たないので見た感じ老朽化したという印象はありません。これは私の推測ですが、機能が中途半端ゆえ利用客にとって不評だったので、老朽化を口実に撤去することにしたんだと思います。
1月28日は御殿場に行く予定でした。ところが、朝早くに静岡県で強い地震があり、御殿場線が全線で運転見合わせになっため、予定を変更して八王子支社管内にある「Kaeruくん巡礼の旅」に変更して回ってきました。その様子はtwitterで実況中継していたので、お気づきの方もいたかと思います。全部紹介してもしょうがないので、これまで行ったことのない駅のいくつかを紹介します。
青梅線・小作駅は「こさく」ではなく「おざく」と読みます。かつて青梅市に大学の後輩が住んでいて、最寄がこの駅でした。だからてっきり青梅市の駅だと思っていたんですが、実は羽村市でした。何気に小作駅の方が市名を冠した隣の羽村駅よりも乗車人員は多いです。
(小作駅の券売機)
「Kaeruくん」はこの写真の一番左の端末です。小作駅には「Kaeruくん」撤去を見越して真新しい「指定席券売機」が設置されていました。また、近距離きっぷを発売する自動券売機も3台中2台が定期券も購入可能な黒い多機能型券売機に置き換えられています。現在は多機能型券売機2台と「Kaeruくん」、「指定席券売機」、従来型の緑色の券売機が各1台という体制です。
購入したのは何の変哲もない自由席特急券です。盛岡のオペレーションセンターの要員は出札ではない別の部署から配転されてきたようで、初期の頃はひどいレベルでした。しかし、最近では対応がスムーズで、下手な都心部の「みどりの窓口」よりよっぽどいいぐらいでした。「Kaeruくん」撤去によって、この要員がどこへ飛ばされてしまうのか気になるところです。
小作駅の「Kaeruくん」は八王子支社で一番最後になる2月27日に撤去される予定です。小作駅以外の八王子支社管内の「Kaeruくん」撤去駅では「指定席券売機」が設置されず、黒い多機能型券売機に置き換えられます。それらの駅では指定席の購入が一切出来なくなります。
これは大幅なサービスダウンだと思います。せめて近隣のみどりの窓口のある駅までの乗車票を出すかそれに準ずる手当てをした上で、その旨をしっかり周知すべきだと思いますが、今のところそういった動きはありません。私が働く業界ではこんな顧客軽視はあり得ないんですが、かつてのお役所体質に回帰しつつある独占企業だとそうでもないようです。
ご無沙汰しております。
私の最寄り駅である総武線・八日市場駅も3月8日にKaeruくんから指定席券売機に変わるというモノクロの小さな掲示紙が貼られていました。
小作駅などを見るとまだ指定席が購入出来るだけマシなのかも知れませんが、寝台券やバス指定券、連続乗車券、東海道新幹線の詳細な座席指定が不可になり、また乗車変更や払戻しが難しくなるなどサービス低下も甚だしいと思います。
ましてや、管理人様のおっしゃるように、最近、Kaeruくんのオペレーターの方々のスキルがかなり上がっていただけに残念です。
せめて、西日本の「みどりの券売機プラス+」のように、基本は指定席券売機にして、対応出来ない事項についてはオペレーター呼出しの機能にバージョンアップして欲しかったです。
で、八日市場から近くの「みどりの窓口」がある旭か成東駅に行くには約一時間に一本ヘッドの電車に乗り、10〜20分かけて行かねばならなくなります。
下手をすると往復で3時間の時間の無駄も予想されます。
機械化はやむを得ないとは思いますが、それならば指定席券売機を窓口と同じレベルにしてから替えるべきだと思いますよ。
今の指定席券売機は窓口の補完にはなるかも知れませんが、代替には決してなりません。
ジパング倶楽部を利用する年配層や通学定期券利用者の学生が多い駅だけに、利便低下で更に駅の売上が減り、それを口実にまた合理化で不便になることを懸念するばかりです。
投稿情報: SASUGA | 2012年2 月19日 (日曜日) 00時56分
こんにちは。ER端末からMV端末へ置き換えるのはある程度は理解できます。
そのMV端末や、インターネット予約システム(自分が把握している限りではJR西日本、九州について)で、寝台券の予約・購入ができないのが不可解です。
取扱が複雑そうな個室はともかく、開放型のB寝台くらいは・・と思います。
小作駅については、マルス設置最寄駅までの乗車票交付は、絶対必要ですよね。
投稿情報: えびの2号 | 2012年2 月19日 (日曜日) 13時51分
>SASUGAさん
「Kaeruくん」→指定席券売機という置き換えは八日市場も小作も同じです。
私は「Kaeruくん」については決して否定はしません。某メガバンクにも時間外の客向けに同じような仕掛けがあります。ただ、窓口を廃止にする「代替」としてではなく、営業時間短縮や休憩時間帯の「補完」のツールとして使うべきだったように思います。そうしたらもっと違った評価になったと思っています。
指定席券売機との切り替え機能のある「みどりの券売機プラス」のような形が理想形だと思うんですが、JR西日本でも甲南山手・須磨以外に広がる様子がないので、普及させるのはなかなか難しいのかもしれません。
>えびの2号さん
寝台列車がこれだけ減ってしまっては寝台券を購入する人も少ないと思います。その数少ない客のための手当てと指定席券売機のソフトウェア更新費を天秤にかけて、「費用対効果に合わない」という結論に至って現在の放置状態なんだと思います。
「Kaeruくん」撤去駅については代替機が何であれ乗車票の手当てが必要だと思います。仮に乗車票があっても積極的に告知していないのは問題だと思います。
投稿情報: 今出川 | 2012年2 月21日 (火曜日) 00時37分