名古屋駅復路専用券
中央西線と東海道新幹線(三河安城方面)を乗り継いで利用する場合、名古屋~三河安城間が新幹線と在来線が同一路線という扱いになるため、実際は名古屋駅で乗り継ぐ場合でも運賃計算は手前の金山駅で折り返して計算します。
この乗車券がその一例です。横浜から塩尻までこんな遠回りする人は稀だと思いますが…。
金山経由で運賃計算された乗車券で名古屋駅で途中下車したい場合はどうなるかと言うと金山~名古屋間の運賃(160円)を精算する必要があります。そして、名古屋駅で再入場する場合はまた160円が必要になります。普通は都度精算し、都度乗車券を購入する必要がありますが、中には「復路専用乗車券」という精算と再入場分の乗車券が一体になったそれ専用の乗車券を発売しているところがあります。
これがその現物です。名古屋駅の精算所で発売されたものです。大きさはホームライナーのライナー券より一回り小さい中途半端なサイズです。発売額は160円の往復分の320円で、「往路分の160円もいただいています。」という注意書きがあります。2日間有効なので、途中下車から再入場まで2日以上開く場合は復路専用乗車券は発売されないものと思われます。
国鉄時代は全国的に見られたものですが、現在では釧路(釧路~東釧路)、苫小牧(苫小牧~沼ノ端)、長岡(長岡~宮内)、金沢(金沢~津幡)など数えるほどしかありません。逆に名古屋駅については東海道線に金山駅が併設されたことに伴って、JR化された平成2年より発売されています。
(ホチキス留め)
名古屋駅では各改札で復路専用乗車券が用意されているようで、発売箇所表記がそれぞれで異なります。中にはコンプリートを目指しているツワモノもいるようです。なお、使用時は元の乗車券と復路専用乗車券をこんな感じでホチキス留めされるので、不都合な場合は早めに言った方がよさそうです。
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