EL&SLみなかみ
◆種別:快速
◆区間:大船→水上
昨年9月9・10日に大船~水上間で快速「EL&SLみなかみ」号が運転されました。昨年は同一名称の列車が7月上旬にも運転されていて、その際は甲府~水上間の運転でした。9月の大船発着については追加で運転が設定されていました。
この列車はその名のとおりEL(電気機関車)とSLが交代で12系客車をけん引します。かつては快速「EL&SL奥利根」号という同じような形態の列車が上野~水上間をほぼ毎週末走っていた時期がありましたが、いつの間にか運転されなくなっていました。D51の長期運休を経て「奥利根」→「みなかみ」となって以降は初の運転と思われます。
EL牽引区間は大船~高崎間で、牽引機関車はEF65-501でした。甲府発着の際はEF64が使用されたようです。かつて運転されていた水上発着の新特急「谷川」の絵幕を模したと思われるデザインのヘッドマークが取り付けられていました。
SL牽引区間はいつものように高崎~水上間で、この時はD51でした。甲府発着の際はC61が使用されていますので、同一列車名でありながら牽引機がEL・SLとも違っていたことになります。ヘッドマークは普通の「みなかみ」と同じものが取り付けられていたので、ちょっと興ざめな感はありました。
私は同日に水上駅から快速「風っこもぐら」号に乗る予定がありましたが、普通に新幹線で現地に向かう予定だったためこの列車に乗る予定は立てていませんでした。しかも、JR東日本横浜支社が主催するパックツアーでこの列車の指定席を事前に420席(6両中5両分!)も抜いていたので、ツアー枠以外で乗るのはほぼ無理だと感じたからです。
…と理屈ではわかっていたんですが、乗れるものなら乗ってみたいという鉄ヲタ的欲求が勝り、出発当日にものすごい早起きをして「指定席券売機」で空席を調べてみたところ、運よく△になっていたので速攻で押さえて乗って来ました。
420席も抜いていたパックツアーは完売していたそうです。私の座席の周囲はほとんどがパックツアーの客で、当然ながら発売した数だけ客が乗っていて、車内は熱気のようなものを感じました。中にはJR東日本の社員旅行の団体じゃないかと思われる一角もありました。それと妙に子供連れが多かったのが記憶に残っています。パックツアーの主力コース(復路の高崎~東京間は新幹線)は大人一人で9000~9800円していたので、ヲタが一人で「青春18きっぷ」で利用するよりはよっぽど儲かったんじゃないかと思われます。
いまどき日中に客車に5時間以上も乗る列車なんてそうそうないと思います。そういった意味では面白い経験ができたと思っています。ただ、列車に乗っていた多くのお子様たちにとっては長すぎたようで、途中でグズったり騒いだりしたのにはちと閉口しました。さすがに5時間列車の中に閉じ込めるのは長すぎたようです。
ELの写真は東海道線・大船駅で、SLの写真は上越線・渋川駅で撮影したものです。
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