今日で6周年であることに気付きました。自分でも意外なほど長続きしましたが、なかなか記事の仕込みの時間が取りづらくなり、そろそろ潮時感を意識しつつある今日この頃です。
ほたるトレイン117
◆種別:快速
◆区間:名古屋~醒ヶ井
滋賀県米原市への誘客として6月1週目~3週目の土日に名古屋~醒ヶ井間で快速「ほたるトレイン117」号が運転されました。これはJR東海が米原市と連携して東海道線・近江長岡駅付近で見られるゲンジボタルと醒ヶ井駅付近の中山道醒ヶ井宿で見られる「梅花藻(ばいかも)」鑑賞の誘客を図ったものです。この列車を利用したJR東海ツアーズのパックツアーも組まれました。
最近のJR東海は在来線による需要の掘り起こしに力を入れているような印象を受けます。こういった臨時列車を走らせるのもそうですが、特急列車で名古屋へ往復するトクトクきっぷを発売したり、私鉄と競合する区間については容赦なく対抗措置を打ち出しています。もっとも、これまでが手抜きし過ぎだったと言えばそれまでですが…。
私は余裕かまして当日まで指定券を購入していませんでした。4月に同じ東海道線で運転された快速「水都大垣トレイン」がガラガラだったため、どうせ今回も楽勝だろうと思っていたからです。
しかし、実際は違いました。当日午前中でも購入することはできましたが、その時点での残席は2で窓側は満席でした。思った以上の人気ぶりで冷や汗でした。
「水都大垣トレイン」の際に先頭車に施されていた桜のラッピングはなく、シンプルな青と緑の帯のみになっていました。ヘッドマークは「トレイン117」のみとなっていましたが、よく見たらホタルのデザインが入っていました。実際の乗車率は6~7割程度で、指定券の売れ行きほど乗っていませんでした。客層はツアー客や子供連れが多くヲタは少なめでした。
ホタル鑑賞の時間に合わせて、名古屋駅の発車は夕方でした。停車駅は岐阜・大垣・近江長岡の三駅のみと少々変則的でした。名古屋駅を6分遅れで発車し、尾張一宮駅を全速で通過し、岐阜駅には2分遅れの19分で走破しました。117系全盛期以上の走りを堪能することができました。
(醒ヶ井宿)
ツアー参加にしていない一般客でも地元の観光協会が用意したオプショナルツアーに参加することができ、用意周到にうまく乗客を観光客に結び付けている印象を受けました。私は帰りの新幹線の時間の都合でツアーには参加せず(できず)、醒ヶ井の宿場町散策と梅花藻を見に行きました。初めて降りましたが、国道から一本奥に入ると昔の宿場町の面影が残っていてなかなか素敵なところでした。
(実際の梅花藻)
(満開の梅花藻:イメージ)
ちょっと時期が早くて梅花藻は見られませんでしたが、6月のもう少し遅い時期に行けば見られたのかもしれません。私個人的にはホタルは盛夏のイメージがあるんですが、ガイドの人の話によると6月のこの時期でも見られるそうです。名古屋あたりの都会の子供は野生のホタルを見ることは滅多にないでしょうから、いい機会になろうかと思います。
私が今まで乗った「トレイン117」シリーズの中では最も集客が良かったので、また来年も走るんじゃないかと想像しています。列車の写真は東海道線・近江長岡駅で撮影したものです。
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