熱海下ホーム
ふと思い立って伊豆の温泉に行こうとしたときのことです。熱海駅の東海道線ホームで妙な「指定席券売機」を見つけました。
(ホーム上の指定席券売機)
私鉄ではホーム上に有料列車の特急券や座席指定券を売っている券売機が多く見られます。JRでも自由席特急券の券売機がある駅は珍しくありませんが、「指定席券売機」は初めて見ました。ブースに「クレジットカード専用」とあるので、カード専用のMV35型であることはわかります。ブースの裏側にもう一台あります。ただ、この券売機はクレジットカード専用という以外にいろいろと制限付の端末でした。
- 購入できるのは熱海発下りの「踊り子」関連の自由席・指定席特急券
- 乗車券の購入、区間変更券の発券も不可。
- 東海道新幹線関連は一切不可。
- 「えきねっと」受け取りは可。ただし、乗車券付は乗車券なしに変更させられる。
ロケーションも珍しいと思ったんですが、これだけ機能制限付の「指定席券売機」も初めて見ました。この端末は特急列車が走らない時間帯になるとブースのシャッターを閉じるようです。計画停電により「踊り子」が全便運休になった際もシャッターは閉じられていました。
私は下りの「踊り子」に乗る予定はなかったので、その場で「えきねっと」予約して上りの特急券を受け取りました。この端末は下りホーム(2・3番線)だったため、発売箇所は「熱海下ホームC1」という表記になっています。わざわざ「ホーム」と明記するところが目新しいです。
同じ「指定席券売機」が上りホーム(4・5番線)にもありました。こちらの発売箇所は「熱海上ホームC2」という表記になっています。稼動していなかったもう一台の方がC1になるものと思われます。
特急「スーパービュー踊り子」は全車指定席である上に、乗車時にドア口で指定券を確認されるので、急に乗りたいと思っても乗ることができません。なので、ホーム上に「指定席券売機」を設置するのは便利でよいと思います。しかし、クレジットカード専用にしたのは感心できません。これではいかにも中途半端で、サービスなのか現金主義者に対する意地悪なのかわかりません。私が設置するんだったら、現金も利用できる機種にして、ついでに東海道新幹線関連も購入できるようにしますが…。
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