湘南国際マラソン号
◆種別:快速
◆区間:東京→二宮
マラソン大会が開催されると選手やその応援、関係者を運ぶために臨時列車や団体列車が仕立てられることがあります。選手だけでも何千人となる規模のものだとかなり混み合います。湘南国際マラソンは秋に開催される湘南の海沿いを走るマラソンで、昨年で4回目になります。歴史はまだまだ浅いですが、フルマラソンと10Kmのコースがあって2万人以上の人が走りました。
昨年の開催から参加者向けに東京から臨時列車を2本仕立てられ、そのうち1本は混雑になるのを避けてか全車指定席の快速列車で運転されました。マラソン絡みで臨時列車が運転されるのはさほど珍しくないですが、全車自由席の臨時列車か予めツアー化された団体専用列車であることがほとんどで、全車指定席の臨時列車というのは聞いたことがありません。
全車指定席の方は快速「湘南国際マラソン」号と列車名が付き、東京~二宮間で運転されました。停車駅は以下に記した駅だけで、東海道線の快速「アクティー」とは停車駅が異なり横浜~大磯間がノンストップでした。大磯・二宮はいずれも「アクティー」通過駅ですが、スタート地点が大磯プリンスホテルだったので大磯駅に停車し、折り返し地点に近い二宮駅が終着となりました。
<湘南国際マラソン号>
東京(5:55)
→品川(6:03)/川崎(6:13)/横浜(6:23)/大磯(7:00)/二宮(7:05)
車両はJR東日本田町車両センターの185系7両編成でした。185系は頻繁に見ていますが、「快速」という幕は初めて見ました。田町の185系は「踊り子」や「おはようとちぎ」といった特急運用のほかに、「湘南ライナー」等のライナー運用や1日1本だけ東海道線普通列車の運用(東京7:24→伊東9:48)まで幅広く使われています。しかし、快速の定期運用はありません。
私は何となく「指定席券売機」を触っていて、偶然△だったのでその場で押さえて乗ることにしました。大会に参加するわけではありませんでしたが、大会の様子を見に行くことにしました(いちおう言い訳しておきますが、昔は陸上の長距離選手でフルマラソンを走ったこともありました)。座席は指定券の売れ行きどおりきれいに埋まっていました。一つの目的のために仕立てられた列車ですから、当然と言えば当然でしょう。
それに車内でヲタは見かけませんでした。大会のHPではこの列車の紹介があって、「えきねっと」の事前予約で指定席が取れる旨を宣伝していました。なので、指定席は早い段階で埋まったようです。乗客はほぼマラソン参加者+その関係者で、既に決して安くない参加費を払っています。だからキャンセルは出にくく、ヲタの入り込む余地は少なかったんだと思います。
車内ではさぞかし浮いてしまうだろうなぁ…と相応の覚悟で行ったんですが、そんなことは全然ありませんでした。「これから走る」という服装・装備の人も半分ぐらいいましたが、残り半分ぐらいは見た感じ走らなそうな人でした。ヒールの高い靴を履いてハンドバッグ一つで来ていたおねえさんもいました。ひょっとしたら応援の人だったのかもしれません。これはすごく意外でした。閑静な別荘地の玄関口の大磯駅も人でごった返していて、普段とは違った雰囲気になっていました。
列車の写真は横浜駅で撮影したものです。
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