こんぴら初日の出
◆種別:快速
◆区間:岡山→琴平
(瀬戸大橋線・児島)
毎年元旦の早朝に岡山~琴平間で運転されている恒例の初日の出列車です。終着駅の土讃線・琴平駅はこんぴら山の最寄り駅であることから、瀬戸大橋線から瀬戸内海の初日の出を眺めた後はそのまま初詣になだれ込むことができる何とも便利な列車です。車両はJR西日本岡山運転所に所属する「スーパーサルーンゆめじ」で、全車グリーン車です。展望風景が楽しめる1・3号車は指定席で、中間の2号車は自由席です。
指定は取りにくく人気があります。私も1ヶ月前の発売日に申し込みましたが、見事撃沈しました。その後は何日かに1回ぐらいに5489サービスに電話しで空席を探しました。無事確保できたのは出発の2日前の夜のことでした。自由席も連結されていますが、相当混み合っていてデッキに立っている人もいたので、指定席を確保するに越したことはありません。(グリーン料金は指定でも自由でも同額ですし…)
(「ゆめじ」展望車車内)
私が運良く取れた指定席は進行方向前寄りの車両で、瀬戸内海に面した窓側でした。上の写真のように「ゆめじ」の展望車の座席は窓側に向けて90°回転できるようになっているので、B席でもさほど不利ではないような感です。私が児島駅から乗車したときに勝手に先客が座ってくつろいでいましたが、そこは明け渡してもらいました。
児島駅を発車する頃にはまだ暗かった空がだんだん明るくなりました。児島駅からは日の出時刻に合わせるようにゆっくりと走り、瀬戸大橋に差し掛かる頃に雲の合間から日の光が見えました。その時は車内から歓声が上がりました。いつもは結構なスピードを出して走る区間を30Kmぐらいで走っていたような感じでした。瀬戸大橋を渡り切る頃にはすっかり日が明け、スピードを上げて宇多津駅に入りました。
新年早々とても良いものを見た気がしました。こんぴら山の参道で讃岐うどんを食べて新年最初の腹ごしらえをし、山に上って初詣もしてきました。初日の出列車は何本もありますが、初日の出見物と初詣を同時に済ますことができ、1回で2度おいしい列車だったと思います。来年(平成22年)の元旦も運転されます。乗る場合は指定券は早めに仕込んでおくことをオススメします。A席が瀬戸内海に面した窓側です。今度の正月はどこで初日の出を見ようか思案中です。
コメント