清流しまんと
◆種別:普通
◆区間:窪川~宇和島
現在、JR東海を除くJR5社はトロッコ型車両を保有しており、臨時列車として季節や路線に合わせて運転しています。その先駆けは昭和58年から運転開始した予土線の「トロッコ清流しまんと」号です。JR四国となってからは「清流しまんと」号として引き続き運転されていて、今年で25周年を迎えました。
(土讃線・窪川)
トロッコ客車は北海道で木材を運ぶのに使われていたトラ45000形という無蓋車(屋根のない貨車)を改造しました。ビニールの屋根や椅子・テーブルを取りつけ、隣の車両に行き来できるように気動車の廃車発生品の扉を取り付けました。見てのとおり側扉はないので、隣の車両から乗り降りして移動することになります。動力はなく、キハ54系の後部に連結して運行されています。
(トロッコ車両)
(トロッコ車両内部)
キハ54系はJR四国松山運転所、トロッコ車両は高松運転所所属です。トロッコ列車運転中はおそらく宇和島運転所に常駐して、運転しない時は高松に帰るんだと思われます。運転区間は窪川~宇和島間で、定期列車に併結される形態を取ります。
宇和島 江川崎 十川 土佐大正 窪川
2号 11:32 → 12:39 → 12:54 → 13:21 → 13:51
1号 17:51 ← 16:21 ← 15:59 ← 15:32 ← 15:02
トロッコ車両に乗車できる区間は赤字の区間だけです。上りと下りでどうして違いがあるのかはわかりませんが…。前後の区間はキハ54系の方に乗車することになります。長時間トロッコ車両に乗りたいのなら1号のほうがいいと思います。
乗り心地は貨車なので良くはないです。途中で尻が痛くなります。でも、それが「トロッコ列車」らしいいい味を出していると思います。予土線は四万十川と絡まるようにして走るので、川沿いの景色が頻繁に入れ替わります。なので、進行方向左右の違いによる有利不利はあまりありません。1号はC・D席が、2号はA・B席は進行方向向きです。いずれにしろ晴れれば間違いなく景色は楽しめます。
指定席料金は通年310円です。窓がないので、荒天の場合はトロッコ列車に乗車できない場合があります。また、定員は40人しかない上に団体のバスツアー客の利用が入り込むことがあるため案外に侮れません。予定が固まり次第早めに押さえた方がいいと思います。あと、併結されるキハ54系も含めトイレがないので、子供連れは特に気をつけたほうがいいです。
私にとってはこの列車に乗ることは予土線に初めて乗った時以来の念願でした。首都圏から四国へはそうそう行けません。連休中だったので、1ヶ月前に5489サービスで速攻予約し、当日高知駅の指定席券売機で受け取りました。5489サービスはJR西日本のサービスですが、平成20年6月よりJR四国の駅のみどりの窓口・指定席券売機でも受け取れるようになりました。
【補足:15/6/7】
「清流しまんと」は平成25年夏で運転を終了していますので、カテゴリーを追加しています。
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