遥かな尾瀬
最近ようやく過ごしやすくなってきまして、夏の暑さが苦手な私にはうれしい限りです。
普段の快速「ムーンライトえちご」号は高崎~長岡間はノンストップで、水上駅で運転士交代のため運転停車するぐらいです。ところが、今年の6~8月の金・土曜日に新宿駅を発車する下り列車は上越線・小出駅に臨時停車していました。もちろん客扱いありです。私にはこういった臨時停車は記憶にありません。
これは新潟県魚沼市側から尾瀬に入るハイカー向けに便宜を図ったものです。「びゅう」のパックでこの臨時停車する「ムーンライトえちご」で尾瀬に入り、帰りは新幹線という日帰りパックツアーの発売もありました。かつては快速「尾瀬ハイク」号という新宿~越後湯沢間の夜行快速が不定期に運転されていましたが、確か平成13年で運転を終了しています。
運良く指定が取れたので、小出駅まで乗ってきました。所要時間は新宿駅からちょうど4時間のはずですが、この日は高崎駅で車両故障を起こして40分遅れで小出駅に到着しました。大雨の小出駅に私と一緒に降りたのは2~30人程度だったと思います。運転要員っぽい係員が詰めていて、ちゃんときっぷの回収を行っていました。
この2~30人の中には明らかに尾瀬に行かなそうな格好をした人たちが複数見られました。然るべき装備をしていた人は迎えの車に乗ってどこかへ消えていきました。残った人たちが真夜中の新潟の山間いの駅でどういう行動を取るか興味深く観察していました。
結果は私にとって驚きでした。みな小出駅の待合室やホームで思い思いに時間をつぶしていましたが、5時過ぎになってそのほとんどが只見線のホームに移動し、5:30発の只見線始発列車に乗り換えてどこかへ行ってしまいました。そんな朝早くの只見線沿線で何があったのかはいまだに謎です。
写真は小出駅に停車している「ムーンライトえちご」です。左奥に白と緑ツートン(仙台色)のディーゼルカーが止まっているのがわかるでしょうか?これが只見線の始発列車です。国鉄色の485系と仙台色のディーゼルカーは普段では見られない組み合わせです。クリックすると拡大します。
朝早くの只見線沿線で何かあったわけではなく、18きっぷシーズンということもあり、単なる乗りつぶしでしょう。東京側からだと実質乗りつぶしに使えるのは13時17分発くらいで(もう1本後の16時08分発なら会津若松泊か、5分接続で乗り換えて郡山泊と行動パターンが限られる)、これが半日以上早くなることでその後の行動に幅が広がります。
私も同様の事をしようと思いましたが、未明の小出で2時間も待っている気になれなかったのと、睡眠不足になるのは必至だと感じたので諦めました。
投稿情報: ふりこ | 2008年9 月15日 (月曜日) 09時11分