みすゞ潮彩号
◆種別:快速・普通
◆区間:新下関・下関~仙崎・滝部(1日2往復)
「みすゞ潮彩」号は山陰線の観光列車として昨年7月から運転開始されました。車両はJR西日本下関地域鉄道部下関車両管理室(長い…)所属のキハ47系を改造した専用車両で運転されています。
「みすゞ」とは長門市仙崎出身の金子みすゞという大正末期~昭和初期にかけて活躍した童謡詩人のことです。私はこの人のことを知らなかったんですが、昭和5年に26歳で早世して以来長らく忘れられ、昭和の終わりごろになって作品群が再発見されたようです。
現在は以下のようなダイヤで1日2往復運転され、全ての列車に指定席の設定があります。専用の車両は1編成しかないので検査日には一般車両での運転となりますが、それ以外は概ね毎日運転されているので定期列車扱いとしました。
新下関 下関 滝部 仙崎
1号 10:25 → 10:36 → 11:49 → 12:46
2号 15:00 ← 13:46 ← 12:52
3号 16:45 → 17:56
4号 19:17 ← 19:08 ← 18:00
これ以外に一般車両を連結した822D(下関6:35発)~861D(滝部7:58発)の間合い運用があります。時刻表には指定席連結の情報はありませんが、開放されているわけではなく、車内で指定券を発売します。
指定席は全座席がベンチシートで海に向いています。写真の左が海側で右が山側なんですが、私の指定は運悪く山側でした_| ̄|○
私が乗った限りでは海側を取れなければ指定席に乗る意味は半減すると思います。海側は偶数番なので、できれば指定買いすることをお勧めします。あと、見てのとおり網棚がなく下に物を置くスペースも少ないため、大きな荷物があるとちょっと厳しいです。私が乗ったのは日曜日で、指定席がほぼ埋まったのでなおさらそう感じました。
(「みすゞ潮彩」用の停止位置目標)
土休日の1・2号は快速列車として、それ以外は普通列車として運転されます。快速で運転される列車は何箇所か景色の良いポイントで停車するので、終着までの所要時間は変わりません。また、快速の指定席では車内販売や金子みすゞの半生を描いた紙芝居(これがえらく悲しい話でした…)の上演などがあります。1・4号のダイヤは新下関駅に停車する「ひかりレールスター」と接続するようなっており、関西方面からの利用にも考慮されています。
この区間は急行「さんべ」に乗って以来なので、ずいぶんご無沙汰でした。首都圏に住む私がそうそう頻繁に西の方へは行けないので、「みすゞ潮彩」も運行開始から1年近く経って(福岡出張の帰路に無理やりねじ込んだだけですが…)ようやく乗りに行けたという感じです。青々としたきれいな海は相変わらずでした。この日は天気が良くてかなり暑かったので、途中で降りて海で泳ぎたかったぐらいです。終点の仙崎では生家を復元した「金子みすゞ記念館」なる建物があったので、ついでに見に行ってきました。
列車の写真は山陰線・長門市駅で撮影したものです。
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