効能温泉いろどり
◆種別:特急
◆区間:上野~長野原草津口
9月1・2日に上野~長野原草津口間に特急「効能温泉いろどり」号が運転されました。「いろどり(彩)」は廃車になったお座敷客車「浪漫」の後継として、485系を改造し今年1月に登場したばかりの団体専用列車向けの車両です。所属は「浪漫」と同じくJR東日本長野総合車両センターです。
(簡易コンパートメント)
6両編成のうち3両が簡易コンパートメント、2両が座席車、1両がサロンがあるフリースペースになっています。簡易コンパートメントは背もたれをずらすことによってフルフラットにすることもでき、畳敷きではないもののお座敷客車の後継という役割をちゃんと果たしています。また、鉄道車両として初めてスーパー銭湯にあるようなマッサージ機が設置されているのが面白いところです。硬貨の投入口が見当たらなかったので無料で使えるっぽいです。
列車正面のヘッドマークのところには液晶パネルが埋め込まれていて、ヘッドマークの画像はDVDプレイヤーで再生して表示しているようです。こういった民生品をうまく利用することによってコストダウンを図っているのでしょう。全体的に見渡してみて工夫されてよくできている車両だなという印象でした。ただし一箇所を除いては…。
本来用途は団体専用ですがたまに一般発売する列車に充当されることがあります。こういった列車はなかなか乗る機会がないので乗ってきました。特急券は窓口廃止になった京葉線・越中島駅で購入していたりします。
私が乗った車両は2両ある座席車でした。グリーン車として設定されているだけあって2-1列で広々としていました。AB席が2列でC席が1列です。簡易コンパートメントには一般の温泉客っぽい人もいましたが、座席車はほぼヲタで埋まっていました。乗車率は良くも悪くもない程度で当日でも余裕で指定が取れたと思います。
列車の写真は東北(宇都宮)線・赤羽駅のホームに進入するところを撮影したものです。デジカメを忘れてきたため携帯で撮影したものですが、案外うまく撮れたという印象です。ヘッドマークの温泉に入っているキャラクターは「源泉ぐんま秋遊紀行キャンペーン」で使われている「だるまる」というキャラクターだそうです。
しかし、このつり目の変な顔は何とかならなかったのでしょうか…。顔を模した車両としてはかつてJR西日本に所属していた欧風気動車「リゾートサルーン・フェスタ」がまず思い出されます。「フェスタ」は魚を思わせるどこかユーモラスな顔でしたが、この「いろどり」はつり目でいかにも悪人面です。色とつり目が「ドラゴンボール」に出てくる「フリーザ」というキャラクターに似ているので、一部で「いろどり」のことを「フリーザ」なんて呼ぶ人がいるようです。
長時間乗車する団体専用だけあって一般用とは一味違い個性的で面白い車両だとは思います。しかしこの顔がなぁ…。
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