EL&SL奥利根
▼種別:快速
▼運転区間:上野~水上
快速「EL&SL奥利根」は多客期の土曜・休日を中心に上野~水上間で運転されています。SLは言うまでもなく蒸気機関車のことですが、ELとは電気機関車のことです。上野~高崎間はELで運転し、高崎駅で機関車を付け替えて高崎~水上間はSLで運転されます。
SLはJR東日本高崎車両センター(高崎支所)所属のD51-498で、客車についても同所所属の12系でほぼ固定ですが、ELについては時期によっていくつかのパターンで変動します。また、SLのみやELのみのイレギュラーもあります。その一つとして去年の9月にELがEF58、客車がお座敷客車の「浪漫」の組み合わせで快速「EF58浪漫奥利根」号が運転されています。
先週、群馬県沼田市まで出かけた際に初めて乗りました。頻繁に走っているのでいつでも乗れると思っていました。EF60-19を先頭に大宮駅に現れた際も特段の意識をすることもなく「なんだか古めかしい機関車だな…」と思ったぐらいでした。
(EF60:高崎線・本庄)
しかし、運転初日や夏休みということを差し引いても高崎線内の沿線にやけに撮り鉄が多いのが気になりました。家に帰ってから調べてみるとEF60は貴重な機関車だったということを知りました。
EF60は昭和35~39年にかけて143両製造されましたが、現在でも車籍を有するものはわずか2両です。もう1両はJR西日本宮原総合運転所に所属していますが、営業運転はしていません。なので動くEF60は動態保存機として残されたこの19号機だけです。しかも、19号機は今年の全般検査の際に昔ながらの国鉄色の塗色に戻されたとのことでした。そんなEF60+12系という国鉄に逆戻りしたような組み合わせに撮り鉄の人気が集まったのかもしれません。
(D51:上越線・渋川)
とは言え一般客の人気はやはりSLの方が上でした。指定席もEL区間よりSL区間の方が乗車率はいいです。特に上り(上野行)のEL区間は1ボックスに1人程度の乗車率でした。もっとも、運転日数が多い上にヲタ列車にありがちな乗車記念証の配布もないため、上下ともEL~SL区間にまたがって余裕で指定を取ることができました。
きっぷの発売箇所が「渋谷駅MV10」となっているとおり「指定席券売機」にも対応しています。首都圏で日常的にSLに乗ることができるのはこの「奥利根号」と秩父鉄道と真岡鐵道ぐらいだと思いますが、「奥利根号」は東京まで直通しているので手軽さの面からオススメです。
ちなみに写真はD51は下り列車、EF60は上り列車を撮影したものです。ヘッドマークのないD51もなかなか新鮮です。きっぷの乗車記念印は横川駅や弘前駅のものと同じです。
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