はくたか
▼種別:特急
▼運転区間:越後湯沢~金沢・福井・和倉温泉(1日12往復)
特急「はくたか」は昭和40年10月に特急「白鳥」の上野~金沢間(信越線経由)を系統分離して1日1往復で登場しました。昭和44年10月に電車化された際に長岡廻りの上越線経由に変更されました。首都圏⇔北陸の往来はその後運転開始された特急「白山」や東海道新幹線米原乗り換えが主要ルートになってしまい、「はくたか」はその後増えることも減ることもなく昭和57年11月の上越新幹線開業まで細々と走り続けました。
消えたかと思われた愛称でしたが、突如15年ぶりに復活しました。平成9年3月に上越線・六日町と信越線・犀潟をショートカットする北越急行が開業し、越後湯沢~金沢間を北越急行経由で結ぶ特急列車の愛称となりました。
北越急行は全線単線ですが新幹線並みの高規格で建設され踏切がありません。特急列車は在来線最高速の時速160Km(!)でブッ飛ばします。乗っていても唸るような高回転のモーター音で何となくそれを感じることができます。運転当初は1日10往復設定でしたが、現在は12往復まで増発されています。1往復のまま消えていった初代「はくたか」とはえらい違いです。
JR西日本681系(信越線・長岡)
北越急行683系(北陸線・糸魚川)
車両はJR西日本金沢総合車両所所属の681系(ホワイトウイング)と北越急行の681・3系(スノーラビット)です。両者は塗色が異なるだけで編成や車両性能・内装はほぼ同じです。共通で運用が組まれており北越急行車はJR西日本に管理が委託されています。
JR西日本489系(信越線・長岡)
JR東日本485系(上越線・越後湯沢)
たまに大雪などで車両が融通できなくなると同じ金沢総合車両所の489系が代走することがありますが、681・3系とは走行性能が劣るため遅れの原因になってしまうこともしばしばです(むしろオンボロの489系に160Km出されてもちょっと怖いですが(爆))。また、再登場後しばらくJR東日本上沼垂電車区(当時)所属の485系も1往復だけありましたが、やはり681・3系と比べて走行性能が劣ってしまうため現在は撤退しています。
ダイヤは越後湯沢駅で上越新幹線と接続するよう組まれています。接続時間が10分弱と短い上に「はくたか」から降りた客はほぼ100%上越新幹線に乗り換えます。そのため乗換自動改札に乗換えを急ぐ人が殺到し大混乱しているのをよく見かけます。また、今まで何回も乗った感じでは「はくたか」か上越新幹線のどちらかが遅れると、越後湯沢駅で接続を取るためもう一方にも影響を及ぼしてしまうことが多いです。それと「北越」に比べ北陸線内の停車駅を絞っているのがちょっと不便さ感じたこともありました。
車両写真のうち信越線・長岡駅で撮影したものが2枚ありますが、これは上越線が大雪で不通になったため迂回し長岡行として運転されたときのものです。681系が長岡駅に入線するのは通常ないので珍しいかもしれません。
【補足:2015/5/16】
特急「はくたか」は平成27年3月の北陸新幹線開業とともに新幹線の愛称に移行しました。在来線特急としては廃止になっていますのでカテゴリーを追加しています。
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