くしろ湿原ノロッコ号
◆種別:普通
◆運転区間:釧路~塘路
(釧網線・塘路)
「くしろ湿原ノロッコ」がJR北海道の「ノロッコ列車」の元祖で、運転開始はJR化されてそんなに経たない平成元年です。客車の色に合わせた濃緑の塗色の専用機関車(DE10-1660)および車両はいずれもJR北海道釧路運輸車両所所属です。運転日には2往復運転されます。「富良野・美瑛ノロッコ号」と同様に機関車は塘路寄りに連結されており、釧路方面に進む場合は機関車が客車を押すような形で進みます。現在の車両は平成10年7月に登場した2代目で、窓枠の下に丸太を模した装飾があるのが特徴です。
東釧路駅を出て遠矢駅を通過したあたりから釧路湿原が見え始めます。見渡す限り緑の湿原が広がっていて、冬見た時とは違う感動がありました。景色のいいところではスピードを落としてくれるので、ゆっくり眺めたり写真撮影をしたりすることができます。
個人的には「ノロッコ号」もいいですが、往復のどちらかは釧路湿原駅で途中下車して、同駅から少し歩いたところにある細岡展望台へ行くのがオススメです。高所から眺める釧路湿原は壮観で川が流れている様子もよくわかります。
朝釧路駅を発車する2号は札幌発朝一番の「スーパーおおぞら1号」から接続します。ただ、特急との接続を考慮したJR北海道の意図とは裏腹にバス観光と組み合わせて使う団体客が多くいました。釧路駅までバスに乗り、「ノロッコ号」で湿原見物をしながら塘路駅まで向かい、先回りしていた観光バスに乗り換えそそくさと知床や阿寒湖方面へ向かう…。効率的に観光してるんでしょうけど、なんだか慌しいなぁ…という印象は否めませんでした。
写真は釧網線・塘路駅で撮影した釧路行のものです。客車が先頭になっています。
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