東海道・山陽新幹線の回数券1
東海道・山陽新幹線の回数券を特集します。両新幹線はビジネス需要が高く、回数券の大規模な偽造事件も頻繁に発生しました。また、回数券をバラ売りをする金券ショップの対策にも頭を悩ませていました。JRにとって、回数券を本来の趣旨から逸脱してバラ売りする金券ショップの存在は面白いはずがありません。JRではたびたび偽造対策や回数券体系の変更を行い、きっぷ趣味的にもなかなか興味深いものがあります。
この回数券は昭和64年1月6日に岡山駅旅行センターで発売されたJR初期のものです。予め区間が印刷されていて、発行時に有効期限と発行年月日をハンコ押しします。たぶんこの頃はマルス端末で発券できなかったんだと思います。自由席用の6枚綴りでこれと言った偽造対策はなされていません。また、盆暮れ・GWの利用制限もありません。下車時に新幹線中間改札を通る場合には、右側の特急券部分をミシン目に沿って切り離し、係員に渡します。
このきっぷを発行した翌日に昭和天皇が崩御し、昭和が終わりました。なので有効期限が「昭和64年4月5日まで有効」というありえない日付になっています。
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