南海電鉄貴志川線
南海電鉄貴志川線は和歌山~貴志間を結ぶ14.3Kmの路線です。もともとは和歌山鉄道という会社でしたが、相次ぐM&A(?)によって和歌山電気軌道→南海電気鉄道(南海電鉄)と経営母体が変わり現在に至ります。
県都和歌山市と郊外の貴志川町(現:紀の川市)を結び沿線の宅地開発は進んでいますが、当地はクルマ社会ゆえに人口増とは裏腹に利用者は伸び悩みました。合理化は進めたものの好転の兆しが見えず、平成16年8月に南海電鉄が翌年9月末での廃線を近畿運輸局に届け出ました。
それを期に住民による熱心な存続運動が盛り上がり、その様子はNHKの番組でも取り上げられました。この運動に動かされて和歌山市と貴志川町は南海電鉄の事業を引き継ぐ事業者を公募しました。その結果、岡山市で市電を運行する岡山電気軌道が引き継ぐことが決まり、当面の危機から脱しました。来たる4月1日に南海電鉄から岡山電気軌道が出資して設立した「和歌山電鐵」に営業譲渡されます。
で、前置きが長くなりました…。JRと南海電鉄貴志川線は和歌山駅接続で連絡運輸を行っていますが、南海側でのきっぷの発売は乗継割引が適用になる貴志川線の田中口・日前宮・神前からJRの紀和・紀伊中ノ島までの発売で、それ以外の駅相互の場合は和歌山駅の中間改札で精算済み証を渡され、JRの車内・着駅で精算となります。
この券は実際に私が買ったものです。営業譲渡に合わせ発売終了となります。4月開業時点では和歌山電鐵とJRの連絡運輸は行わないそうです。
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