Air Asia道東フリーパス
かつて全日空に「超割」という早期購入割引がありました。2か月前に予約・購入することによって運賃が1万円になるというものでした。その「超割」利用客に対してJR北海道・JR九州では破格に近いフリーきっぷを発売していました。競合関係にあるJRと飛行機がタイアップして発売されたきっぷなので、発売当初はかなり注目されました。現在では「超割」自体がなくなってしまったため、発売されていません。
JR北海道では今年6月から格安航空会社(LCC)のエアアジアジャパンの成田~千歳便の利用客に対して、「Air Asia道東フリーパス」というきっぷを発売していました。到着当日の新千歳空港駅で搭乗券を呈示することが発売条件でした。
これがそのきっぷの現物です。フリーエリアは以下の通りでした。フリーエリア内は特急列車の自由席が利用できました。
【フリー区間】
- 函館線…小樽~旭川
- 千歳線…白石~南千歳~新千歳空港
- 石勝線…南千歳~新得、新夕張~夕張(全線)
- 根室線…滝川~根室(全線)
- 富良野線…旭川~富良野(全線)
- 石北線…新旭川~網走(全線)
- 釧網線…東釧路~網走(全線)
道央の大部分と道東のほぼ全域を網羅して5日間有効で15000円でした。5日間使い倒せばかなり割安なきっぷだと思いますが、私は行程の都合上3日間しか北海道に滞在できなかったので、「損はしなかった」という程度にしか使えていません。
なお、このきっぷは予定を前倒して10月26日で発売終了しています。と言うのはエアアジアジャパンがその日を以って運航終了してしまったからです。エアアジアジャパンはマレーシアのエアアジアと全日空が合弁で設立した会社でしたが、経営方針の対立からエアアジアが経営から手を引くことになり運航停止となりました。全日空の100%子会社となったエアアジアジャパンは「バニラエア」と社名変更し再出発することになりました。
私はそのエアアジアジャパンで最後に成田を発つ千歳行の便(JW8526便)に搭乗しました。飛行機の世界にもヲタはちゃんといるようで、あやしい動きをしていた人が結構いました。外国人のヲタもいました。私は普通に過ごしていたつもりでしたが、某全国紙にヲタ扱いで後姿がバッチリ写っていました…。
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