EXILE EXPRESS号
◆種別:特急
◆運転区間:博多→大分(片道1本)
8月28・29日に大分でEXILEのライブツアーが開催されることに伴って、両日の博多→大分の片道に特急「EXILE EXPRESS」号が運転されました。この列車は以下の点でかなり特徴的でした。
- 列車名が英語のみ。
- ライブ客を輸送するため全車指定席。
- 指定券はJR九州管内のみの発売。発券時に大分会場のライブのチケットか引換証の呈示が必要。
- 下車可能駅は宇佐・別府・大分の三駅のみ。
- 車両は専用のラッピング編成を充当し、車中ではずっとEXILEの曲を演奏。車内アナウンスはメンバーの声。
- 利用者限定のオリジナルグッズのプレゼントもあり。
JR九州ではコンサートに伴って特急列車を増発したことが何度かあったんですが、ここまで何かと制限をきつくしたのは初めてだと思います。まぁライブに行くEXILEファンにはたまらん列車でした。
車両はJR九州大分車両センターの883系で、普段の特急「ソニック」で使われている車両です。その中の1編成にEXILEラッピングを施しました。883系にラッピングが施されるのは初めてだそうです。7両それぞれが違うデザインで、上の写真は6号車のものです。14人のメンバーがずらっと横一列に並んでいて、なんともすんごいことになっています…。
先頭車はこんな感じになっていました。デジカメのワイド合成機能で撮影したものです。ブルーメタリックの車体にこのラッピングだったら映えます。画像はいずれもクリックすると拡大します。
指定券は両日とも7月30日10時に一斉発売でした。私は小倉→大分の2枚分をJR九州の電話予約で申し込もうとしていました。福岡や北九州の番号にかけると繋がらないかもしれないと思い、敢えて宮崎の番号にかけました。それでも、鉄ヲタ向けのヲタ列車の指定券のようにまさか即完売にはならないだろうと見ていました。
宮崎の電話は2~3回で繋がりましたが、指定券は両日の指定席・グリーン席とも全て満席となっていました。発売開始2分と経っていない時点でです。正直なとこEXILEファンの女子を甘く見ていましたが、趣味に懸ける情熱に鉄ヲタと大した違いはないのかもしれません。駅で10時打ちを頼んでおくべきでした。この列車の存在を指定券発売直前に知った同じ会社の福岡の女性が、車で行くのを止めてこの列車に変えたそうです。この人のように自家用車やバスからの流入組も少なからずあったように思います。
結局私は再度電話をかけ直し、宇佐→大分間のグリーン席を辛うじて確保することができました。指定券の列車名は「EXILE EXP」となっています。EXILEが「エグザイル」になっていたらダサダサだったんですが、そんな心配は杞憂に終わりました。それにしても割引きっぷを使わないで普通に乗ると結構高いなぁ…と思いました。
指定券が取れた人は確実に乗っていたため、席はきっちり埋まっていました。これはヲタ列車と明らかに違うところです。車内はずっとEXILEの曲がかかっていて、盛り上がるというよりはみんなリラックスして過ごしているように見えました。私には半分以上知らない曲でしたが…。私がトイレに立って何気なくふと車内を見回したときに衝撃の事実に気づきました。
男 性 客 が 私 だ け で し た (汗)
私はいままで数え切れないぐらい列車に乗ってきました。ムサ苦しいヲタ列車で逆は何度もありましたが、このシチュエーションは初めてでした。EXILEのファン層がこんなに女性に偏っているとは思いませんでした。
大分駅に着く直前の車内放送では「僕らは一足先に会場で待ってます!」と元気に締めていました。大分駅に着いたEXILEファンの女子は我先にホームに横付けされたラッピング車両とツーショット写真を撮っていました。向かいのホームから全車両のラッピングを撮ろうとホームを走り回り、鉄ヲタと変わらない動きをしていた危険な女子もいました。
九州でのEXILEのライブツアーはこの大分公演だけだったので、九州各地から観客が集まりました。大分駅はいまだかつて見たことのない混みっぷりでした。会場(大分銀行ドーム)最寄の大分米良ICは大渋滞で、高速道路を走っていると大分へ向かういろいろなナンバーのバスと何台もすれ違いました。大分・別府近辺のホテルは超高級どころを除きほぼ一杯になっていました。この2日間で大分にちょっとした経済効果をもたらしたのは確かでしょう。
なお、ラッピングトレインはライブ終了後も9月28日まで定期の「ソニック」や「きらめき」として運転されています。
自分も、8/29のEXILE EXP乗ってました。
男性客は若干名で、圧倒的に女性客の比率が高かったです。
行き先幕は、団体専用となっており、オリジナル幕でなかったですね。
車内の放送は、メンバーによるものでしたが到着時の案内放送とBGMは別々に収録されたものを組み合わせた感じでした。
あんなに居心地が悪い列車は初めてでした。
投稿情報: にちりん91号 | 2010年9 月23日 (木曜日) 09時11分
あの日の数少ない男性客でしたか…。
四国のアンパンマン列車もそうですが、ある一定の目的があって運転されている列車に目的外の客が乗り込んでしまうと、どうしても居心地が悪くなってしまうものです。まぁ今回の場合も致し方ないですね。
投稿情報: 今出川@八幡浜 | 2010年9 月24日 (金曜日) 13時15分
九州新幹線開業前に『GLAYEXPRESS』に乗車しましたが、女性客が圧倒的に多くやや気まずい雰囲気でした(笑)
L型端末で発券された指定券で乗車したため今出川さんの危惧の通りに列車名は『グレイエクスプレス』とカタカナで半角表記されていました。これは、L型端末ではA〜Fなど一部のアルファベットしか半角表示できなかったためです。
投稿情報: マルス2号 | 2010年9 月25日 (土曜日) 07時14分