白い砂号
◆種別:快速
◆区間:両国~勝浦・館山(外房線経由)
昨年いきなり復活した往年の海水浴列車である快速「白い砂」号ですが、今年も運転されました。昨年は2日間だけの運転でしたが、今年は7月24日~8月8日の間の土日運転となり6日間運転されました。前半4日間は両国~館山間を安房鴨川廻りの外房線経由で運転され、後半の2日は両国~勝浦間に短縮されました。
下りの千葉~勝浦間は特急「新宿わかしお」が59分なのに対し、「白い砂1号」は62分なのでスピードは特急列車と遜色ないと言っていいでしょう。逆に2号はそれなりのスピードですが…。停車駅は大網・上総一ノ宮を通過としていたので、特急列車より少なくなっています。
車両はJR東日本幕張車両センターの113系6両編成でした。今年は全車指定席とせず、指定席4両+自由席2両の設定となりました。昔はあったのかもしれませんが、113系の指定席連結列車は私の記憶にはありません。車両側面にはちゃんと「指定席」のサボが差さっていて、網棚には指定席であることを示すシールが貼ってありましたが、誤乗する人は絶えませんでした。
(錦糸町駅入線)
千葉以西の総武線を113系が営業運転で走るのは久々のことです。営業列車ではないですが、今年の春までは両国~房総方面に新聞の夕刊を輸送する113系の「新聞列車」が走っていました。それも道路事情改善により今春のダイヤ改正を機になくなっています。種別幕は「臨時」ではなく「快速」だったらもっと素敵だったんですが…。
車内は昨年の空きっぷりとは打って変わってかなり混みあっていて、自由席は錦糸町駅発車時点で既に立っている人がいました。私は通路側ながら早めに指定を押さえていましたが、当日には満席となっていたようです。ただ、指定席はボックス部分しか発売せず、ロングシート部分は無駄に空いていたので指定席車両はガランとしていました。
自由席に立っていて指定席への移動を希望する客から指定席料金を徴収して、発売していないロングシート部分に座らせればそれなりに増収になると思ったんですが、車掌がご丁寧に「指定席は満席です」と言って自由席車両から溢れた客を指定席車両から追い出していました。1時間以上立つのは慣れていないとしんどいと思います。
海水浴列車として今年は成功だったと思いますが、指定席と自由席の両数は逆でも良かったように思いました。学生っぽい若い人が多かったので、夏休み期間中の平日も運転してもそれなりに利用が見込めそうな感です。千葉の113系は来年度末までの置き換えが発表されている上に、今年は往年のデザインのヘッドマークまで付いていました。長年活躍した113系最後のはなむけなのかもしれません。なので撮り鉄も多く見られました。
編成写真は外房線・勝浦駅で撮影したものです。
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