窓口閉鎖駅めぐり@讃岐白鳥
(讃岐白鳥駅全景)
高徳線・讃岐白鳥駅は香川県東かがわ市にあります。東かがわ市というのは平成15年に大川郡の三町が合併してできた市です。讃岐白鳥駅はその東かがわ市の市役所最寄駅ですが、実質的な市の中心駅は隣の三本松駅です。特急列車の停車本数は三本松駅が全列車(上下32本)停車するのに対し、讃岐白鳥駅は通勤・通学時間帯を中心に8本にとどまります。
(讃岐白鳥駅の窓口+改札口)
その讃岐白鳥駅は9月末で無人化されました。と言いつつ、本当に無人化されたのかまでは確かめていません。6月のプレスリリース時点では8月末としていましたが、1ヶ月先延ばしになっています。理由は定かではありませんが、再延期された可能性がなくはないです。また、三本松駅も同じタイミング(9月末)で駅長がいなくなって、どこかの被管理駅となったようです。
まずは乗車券に途中下車印を押してもらいました。形が四角いので駅名小印で代用しているようです。これも無人化されてしまうと登場することはなくなります。
(補往)
これまでの駅では片道の補充券を購入していたんですが、ワンパターンで面白くないので往復(補往)と自由席特急券(料補)も購入してみました。駅のおばちゃんはきっぷヲタの取扱いに慣れていて、「いろいろありますけど、どれにしますか~?」と聞いてきました。それに乗せられてつい「いろいろ」買ってしまいました。
讃岐白鳥駅の無人化については東かがわ市議会の一般質問でも取り上げられました。市長は無人化に一定の理解を示した上で、「交通弱者に対して負担にならないよう要望する」と答弁したそうです。言い換えれば「無人化やむなし」の判断と言ってよいでしょう。どこの自治体も財政難で、駅の無人化回避のために財政支出できないんだと思います。
若干政治めいた話になってしまいますが、政府が地方への補助金制度を現政権になってから大幅に改め、道路財源以外は公共交通機関に対して国からの補助金が出なくなったのが一番大きいですね。お陰でどの自治体も負担が一気に増えてしまい、このようにやむを得ずに無人化を迎える駅や廃止になる公共交通機関が近年増えています。先月末で無人化された飯田線・水窪駅も同じような理由でした。
投稿情報: MT54 | 2010年10 月10日 (日曜日) 03時50分