川内車両基地フェスタ’07
(専用列車の発車案内)
九州新幹線の車両基地は川内駅近くの川内新幹線車両センター(以下:川内車両基地)にあります。九州新幹線の800系車両は今のところ6両編成が6本しかないので、JR東日本新幹線総合車両センター(旧:仙台総合車両所)やJR東海のいわゆる「鳥飼基地」あたりと比べてかなり小規模です。博多まで延伸される頃には拡張するか、別のところにもう少し規模の大きい基地を作るのではないかと思われます。
私が久々の九州旅行を計画していた時に、JR九州のHPで車両基地フェスタの開催を知りました。基地見学と同じぐらいこのフェスタに伴って運転される鹿児島中央~川内車両基地間の団体専用列車に興味がありました。ただ、実際問題としてその時は福岡・佐賀辺りで小ぢんまりと終わらせる予定だったので、鹿児島は行くコストを考えるとちょっと難しいかなと思っていました。
しかし、福岡から鹿児島まで往復10000円で行けてしまう「あのきっぷ」の存在を思い出しました。JR九州東京支店ではJR券の取扱いを止めてしまっているので、「あのきっぷ」を事前に手配できたら鹿児島まで行こうと考えました。そこで団体専用列車パックの主催者であるジョイロード鹿児島支店に相談してみました。そうしたら代金+送料を銀行振込すればパックのクーポンと一緒に送ってくれるとのことでした。幸いにも対象列車の指定席は空席がありました。
そんなわけで予定変更して鹿児島に行くことになりました。せっかく鹿児島まで行っても新幹線基地を見るだけの単なる鉄ヲタ旅行になってしまうのは本意ではないので、霧島市に住んでいる前職の同期に連絡を取ってその晩に会うことにしました。
(乗車券)
(新幹線自由席特急券)
ジョイロード鹿児島支店から送られてきた乗車票はかすれ気味の感熱券でがっかりでした。特急券に何らか列車名が入っていることを期待しましたが、こちらも見事肩透かしでした。商品名のところに「川内基地フェスタ」と入っているので、それとわかるぐらいでしょうか。なお、列車自体は川内車両基地まで乗り入れますが、「駅」ではないためきっぷの着駅は川内になっています。
列車は鹿児島中央駅を出て一旦川内駅のホームに乗り入れてから、進行方向を変え逆走して洗車機を通り車両基地内の格納庫に入りました。上の写真は車両基地に到着して、乗客が降りるところを撮影したものです。きっぷはちゃんと回収していましたが、頼めば駅と同様に普通にもらえました。
イベントでの一番人気は運転台見学でした。肌寒い中、整理券を貰うのに長蛇の列ができていました。私は密かに穴場だった架線の保守用車(上左)に乗ってきました。架線の位置に目線があるので結構な高さです。上から2番目の800系の写真はその保守用作業車から見下ろして真横から撮影したものです。上右の写真は本線を通過する800系と車両基地フェスタの行列に並ぶ人々です。イベントの性質上親子連れが多かったんですが、却って親の方が必死になって列車を撮っている光景を見かけたりもして滑稽でした。
時間の都合上あまり長居はできませんでしたが、短いなりに楽しんできました。その晩は同期と久々の再会を果たし、天文館で黒豚しゃぶしゃぶをご馳走になりました。そして、またの再会を約束し、滞在わずか21時間で「あのきっぷ」を使って慌しく鹿児島を後にしました。
熊本県にもう少し規模の大きい基地を作る予定だそうです。
投稿情報: MR | 2008年1 月30日 (水曜日) 23時10分
川内の今のところはそんなに空いている土地がなさそうな感じはしていました。熊本とは意外でした…。
投稿情報: 今出川 | 2008年1 月31日 (木曜日) 00時34分