しんぺい
◆種別:普通
◆区間:吉松→人吉(1日片道2本)
肥薩線・人吉~吉松間は大畑のループ線やスイッチバックがあり、沿線からは霧島が見えるなど観光客的には興味の尽きない区間です。しかし、沿線に人家はまばらで乗客はかなり少ないです。そんな同区間をてこ入れするため、平成8年から吉松→人吉間で運転されている観光列車がこの「しんぺい」です。
愛称の由来は肥薩線開業当時の鉄道院総裁であった後藤新平から取ったものです。もっとも、愛称はついていたものの全車自由席で車両もローカル運用と同じ(キハ31形)だったので何の変わり映えもしませんでした。
(肥薩線・真幸)
平成16年3月に九州新幹線が開業するとキハ140形を改造した車両が充当され、1両が指定席となりました。この車両は木製のベンチシートに展望スペースが設置されており、ようやく観光列車的な雰囲気が出ました。車両の所属はJR九州熊本車両センターです。2本いずれの列車も吉松駅で鹿児島中央発の特急「はやとの風」と接続しています。
私が乗ったのは指定席が連結されるようになった直後です。しかも日曜日だったので指定・自由ともよく埋まっていて幸先良好といった感じでした。スイッチバックやループ線は鉄ヲタ的に楽しかったですが、日ごろの行いが悪かったのか時折土砂降りとなる最悪の天気で霧島やえびの高原の車窓風景は全く見えませんでした。いずれリターンマッチには行ってみたいと思います。
写真は肥薩線・真幸(まさき)駅で撮影したものです。手前の赤い車両が指定席車のキハ140形で、後ろに小さく写る銀色の車両が自由席車のキハ31形です。真幸駅はスイッチバックになっていて、方向転換して矢岳駅へ向かいます。
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