リバイバルくずりゅう
◆種別:急行
◆区間:金沢~米原
10月21日に北陸線・敦賀まで直流電化に伴うダイヤ改正が行われます。このプレイベントとして9月23日にかつて米原~金沢間で走っていた急行「くずりゅう」のリバイバル列車が運転されました。
急行「くずりゅう」は昭和41年12月より米原~福井・金沢間で運転を開始しました。最大1日6往復まで増発され、特急「しらさぎ」・「加越」とともに首都圏・東海地方と北陸を結ぶ重要な役目を負っていました。昭和57年11月より「加越」に統合される形で1往復に減便され、昭和60年3月に廃止となりました。
(北陸線・長浜)
リバイバルの車両はJR西日本金沢総合車両所の475系で、国鉄当時の塗色の編成が用いられました。普段は北陸線内のローカル運用で活躍しています。ライトレールに転換されるまでの富山港線でも走っていました。
私自身北陸には縁もゆかりもなく当然乗ったこともありませんが、なぜか「くずりゅう」という名前が印象に残っていました。「くずりゅう」という名前の由来は言うまでもなく福井県嶺北地方を流れる暴れ川「九頭竜川」ですが、平仮名で「くずりゅう」と書かれた大きなヘッドマークのついた電車の写真を見た私は子供心ながら「くず」→屑、「りゅう」→龍と思っていて、「ヘンな名前の電車だなぁ~」と感じていました。
私がこの列車に乗りたいと思ったのは一つ理由がありました。通常こういったリバイバル列車は定期列車の間を縫うようにして走るのでほぼ例外なく鈍足でしたが、この急行「リバイバルくずりゅう」は特急列車と遜色ない俊足で、高速走行を期待できたからでした。
<リバイバルくずりゅう>
米原(12:06)
→武生(13:05)/福井(13:19)/小松(13:55)/金沢(14:16)
<しらさぎ53号>
米原(11:59)
→武生(12:49)/福井(13:02)/小松(13:33)/金沢(13:51)
停車駅は「しらさぎ53号」が長浜を通過する以外は一緒です。製造40年近く経つ475系と最新鋭の683系と比較して18分しか変わらないというのは健闘していると言ってもいいでしょう。
実際に編成を見てみてこんなのが昔は北陸線を爆走してたんだなぁと感心しました。この日は普通車(ただし全車指定席)6両編成でしたが、時刻表で確認したところ昭和52年4月でも普通車のみの6両編成(うち指定席2両)でした。
私は上下両方乗りました。別に往復フル区間乗るつもりはなかったので、下りは鯖江で降りました。北陸トンネル内は時速110Kmでぶっ飛ばし、期待通り熱い走りを見せてくれました。
列車の走行写真は北陸線・長浜駅に進入するところを撮ったものです。珍しくうまく撮れたような気がします。サボの写真は敦賀駅停車中に撮ったものです。後で聞いた話ですが、これはJR西日本が用意したものではなく、ファン(=ヲタ?)が自前のものを用意して差し込んだものだそうです。往時のいい雰囲気が出てます。
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