臨時特急松本・諏訪号
◆種別:特急
◆区間:長野→上諏訪
臨時特急「松本・諏訪」号は今年8月6日の一日限り長野~上諏訪間で運転された臨時列車です。正直、愛称はどうにかならんかったのかなぁ…と感じましたが、長野から中央線へ直通する特急列車は久しぶりに設定されました。かつては特急「あずさ」のうちの一往復が長野発着で運転されていたことがありましたが、現在では途絶えています。
ところでなぜ8月6日だったかと言うと、この日の長野市では遠方から多くの客が押し寄せる大きなイベントが2つ重なりました。一つは「長野びんずる」という毎年8月第一土曜に開催されている地元のお祭りです。全国的な知名度はそれほどでもないですが、県内外から20万人が来る大きなイベントです。
そして、もう一つが嵐のコンサートです。8月6・7日の2日間の日程で長野市の「エムウェーブ」で開催されました。これにも全国から何万人ものジャニヲタが押し寄せます。そして行く先々のホテルを満室にしていきます。
この2つのイベントが見事に重なったため、長野市内のホテルは早い段階から満室でした。長野で収容し切れなかった客を松本や諏訪など近隣の都市へ流すため、コンサート終了後にそちら方面へ戻れる列車を追加で設定したというわけです。この列車以外にも東京方面へ戻る新幹線も増発されました。
きっぷを受け取った時、列車名を見て驚きました。列車名に「臨時特急」と種別が入っていたからです。快速や急行の場合は稀にありましたが、特急ではあまり見たことがありません。私が知るのは有珠山噴火の際に山線に迂回して運転された「北斗」ぐらいです。
車両はJR東日本松本車両センターのE257系の付属編成なしの9両編成でした。E257系は松本~長野間の快速列車として1日1往復の運用がありますが、特急列車としての運用は珍しいです。なお、正面・側面ともLEDは「臨時」でした。
私は松本で降りましたが、実際には2~3割ぐらいしか乗ってなかったように思います。長野近辺で宿が取れなかった人は松本や諏訪で宿を取らずに新幹線で帰ってしまったのかもしれません。今回みたいに数万人規模の大イベントが重なるようなことがなければ、今後運転されることはないのかなと思います。
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