駅旅行センター閉鎖
(新飯塚駅旅行センター)
JR九州で旅行商品を取り扱う「駅旅行センター」が今月末で大量に閉鎖されます。「駅旅行センター」はその名のとおり駅の片隅で旅行商品を扱う窓口で現在23ヶ所あります。それが今月末で少なくとも15ヶ所が閉鎖となります。写真の新飯塚駅旅行センターも閉鎖となるうちの一つです。
なお、JR九州の主要駅にある「JR九州旅行」は引き続き存続します。「JR九州旅行」は旅行事業本部、「駅旅行センター」は鉄道事業本部に属しているので、株式上場に伴う鉄道事業のコスト削減の一環なのかなと推測します。
旅行部門はインターネット販売の発達により、JR九州以外でも軒並み苦戦しています。JR北海道は18日に新札幌や手稲など5店舗の「ツインクルプラザ」を閉鎖したばかりです。JR東日本でも今月から来月にかけて神田・秋葉原・恵比寿など東京23区を含む複数箇所の「びゅうプラザ」を閉鎖する予定です。JR東海ツアーズはもともと店舗数が少ないので目立ちませんが、近年では四日市・大垣・多治見・高山の各支店が閉店となっています。
駅の旅行センターだと来客が少なくても旅行商品を扱う専門の要員を駅係員とは別に確保しておく必要があるため、どうしても割に合わない部分は出てしまいます。
(新八代旅セ)
(鳥栖旅セ)
私の手持ちの中でも何枚か九州管内の駅旅行センターで発券したきっぷがありました。あえて旅行センターで買うことはしていませんが、駅のみどりの窓口が混んでいたので、見かねた旅行センターの人が窓口を開けて発券してくれました。緑の某社だと大概見て見ぬふりされますが、九州は融通を利かせてくれるイメージがあります。
駅旅行センターが閉鎖になった後の旅行商品の取扱いは駅のみどりの窓口や近隣の「JR九州旅行」が代替として案内されていました。ただし、駅で取り扱う場合は「予約・発券等にお時間をいただきます」という注記があったので、駅係員がオーダーを聞いたうえでどこかに照会して手配することになるんでしょう。
私自身も最近はJRはもとより、飛行機やホテルの予約もほとんどネット予約で完結しています。旅行会社に行くのは店舗でしか購入できない旅行商品を申し込む時や、ネットや電話で予約した旅行商品の決済・受け取りの時ぐらいです。年に1~2回行けばいい方です。最近のJR九州の極端かつ拙速なコスト削減には否定的な立場ですが、今回の旅行部門の縮小は仕方がないかなと感じます。
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