スワロートラベル広島
JRバスはJR鉄道会社傘下の一部門という扱いでしたが、昭和63年3月のJR西日本を皮切りに分社化が進み平成16年のJR四国で6社すべてで分社化が完了しています。さきがけとなったJR西日本エリアは関西・北陸地方を担当する「西日本ジェイアールバス」と中国地方を担当する「中国ジェイアールバス」の2社に分割されています。
JRバスになってからも主要バス駅では国鉄~JR直営時代からの名残で、バス券以外にも鉄道との連絡券や鉄道単独のきっぷも発売していました。その後、路線バスの廃止や硬券や常備券の取り扱い縮小が進み、取り扱い箇所が激減していきました。現在でも主要ターミナルを中心にマルス端末を設置しているところはいくつかありますが、ほとんどがバス関連の発券に限られ、鉄道単独のきっぷを発売してくれるところは稀です。
(スワロートラベル広島店)
昨年、広島に出かけた際に広島駅新幹線口に中国ジェイアールバスの旅行部門である「スワロートラベル」という店舗があるのを発見しました。黄色い文字の看板のとおりJRバス(高速バス)のチケットを主に販売しているところですが、看板の下に小さく「新幹線」という文字があるのを見逃しませんでした。
単にマルス券を集めるだけであればバスの指定券でもいいんですが、バスのきっぷはほぼ100%乗車時に回収されて手元には残りません。バス単独券は収集の範囲外で、バス-鉄道の連絡運輸はほぼ壊滅状態なので、どうしても鉄道単独のきっぷが買えることが条件になります。
そこで直後に使う予定の乗車券を購入しました。MR31型のマルスが設置されています。小さくてわかりづらいですが「○CB広島@」という発売箇所表記になっています。中国とバスのローマ字頭文字を略したんだと思います。係員は取り扱いに慣れているようでスムーズでした。バスから乗り継いだ先の乗車券類を買う客がそれなりにいるようです。見てのとおりC制も使えます。
後日調べてみたところ、スワロートラベルは出雲市駅にもあることがわかりました。出雲市にも同様にマルス端末があるかどうかは今後の課題となりそうです(先月行った時に見ておけばよかった!)。
【補足:2014.9.7】
スワロートラベル広島店は今年1月に広島駅コンコース内に移転しました。また、その際にマルス端末は撤去された模様です。
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