夜中の飛び乗り
今はなき寝台特急「さくら」の寝台券です。「さくら」という愛称は再来年春に開業する山陽直通の九州新幹線の愛称として復活します。
注目すべきは発売駅と料補(料金補充券)で発売されていることです。小さな駅ならまだしも、広島駅ほどの大きな駅であれば当然みどりの窓口があってマルス券で発券されて然るべきですが、見てのとおりそうなってはいません。
かつては23時でマルスシステムが停止していました。しかし、少ないながらもそれ以降に夜行列車に飛び乗りで乗りたいという需要はありました。そのため、夜行列車の停車駅ではマルス停止直前に何席か予め抜いておき、必要に応じて補充券を書いて対応していたところがありました。最近では豊橋駅で上り「ムーンライトながら」を補充券対応していたことがありました。何年か前にシステムの稼働時間が午前2時まで延長され、夜行列車もどんどん廃止になってているので、そんなことをやっているところはおそらくないでしょう。
ちなみにこの列車の大阪駅到着は4:29でした。翌朝始発の新幹線で出ても3時間程度しか変わらない上に寝台なので割高です。それでも3時間早く着ける「さくら」に乗ったということはよっぽど急ぎで大阪へ行かなければならない用事があったんでしょうね…。
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