Kaeruくんリターンズ22
夏休みのネタ集め旅行の一環で羽越線・象潟駅に行ってきました。象潟は江戸時代に松尾芭蕉が旅した最北の地として有名で、レンタサイクルを借りていろいろ回ろうとしたんですが、全て出払っていていきなり出鼻をくじかれました。半分途方に暮れつつ、先に帰りのきっぷを押さえることにしました。
(象潟駅のKaeruくん)
象潟駅のKaeruくんは奥羽線・土崎駅と同じように専用のブース内にあります。入口入って右手にカウンターもそのまま残っていますが、消灯されているため昼間でも薄暗いです。申込書を読み取り台に置いて「開始」を押しました。
オぺ:「いらっしゃいませ。担当○○です」
私:「自由席特急券を指定券に変更して欲しいんですけど」
オ:「自由席特急券を『きらきらうえつ』に変更ですね?」
私:「そうです」
元の自由席特急券をクレジットカードで購入していたので、いったんカードに無手数料の自由席特急券の金額分を戻してから、再度購入となりました。
オ:「購入されたときのカードはお持ちですか?」
私:「持ってます」
オ:「ではお持ちのきっぷを下の挿入口に入れていただけますか?」
オペレーターがそう言ったときに画面に「控除券を入れてください」というようなメッセージが表示されました。私は鉄ヲタゆえ意味がわかったので黙ってきっぷを挿入しましたが、一般人に業界用語の「控除券」という意味が通じるのか疑問です。このシリーズの18でも似た指摘しました。「お手持ちのきっぷを~」ぐらいの方が親切です。「Kaeruくん」導入にあたって、業界用語が利用客にとっても理解できるかどうか検討したのかどうか疑問です。
オ:「このきっぷはいつ買われたものですか?」
なぜそんなこと聞くのかと思いましたが、きっぷを挿入して磁気データから発売日を読み取る機能はないようです。きっぷの現物を目視確認できる窓口端末ならまだしも、リモートで利用客とやり取りする端末なのに作りが不親切です。これではオペレーターの人も使いにくいと思います。ちょっと同情しました。でも、どうせ聞くならきっぷを挿入してしまう前に言って欲しかったです。
私:「7月の8日か9日だと思いますけど」
オ:「4日ですか?」
私:「8日です」
オ:「失礼しました」
相変わらずマイクの性能が悪いです。それからオペレーターに言われるままに購入時のクレジットカードを挿入しました。しかししばらくして…
オ:「ありゃ?カードが違うなぁ…」
私:「このカードで買っているはずなんですけど…」
オ:「…駅員さん呼んでもらえますか?」
意外な展開です。私はカウンターでおばちゃんの対応をしていた駅員を呼びました。
駅員:「はい。なんですか?」
オ:「申し訳ないんですが、裏行って控除券出してもらえますか?」
駅員はダッシュで「Kaeruくん」の裏手に回って、既に赤印字され穴の開いた特急券を持ってきました。
駅:「この自由席特急券で間違いないですか?」
私:「それです」
きっぷの発売日は7月9日でした。駅員がきっぷ読み取り台の上に置き、オペレーターは同じ操作を行ないました。今度はちゃんと払い戻しができました。
オ:「今度は大丈夫ですね」
駅:「控除券はもういいですか?」
オ:「はい結構です」
駅員は特急券を持って引き上げていきました。それからは通常の操作で乗車券と指定券を購入して終了と相成りました。こういうふうに手順が煩雑になるとついつい忘れられがちな「乗変」の印字ですが、今回はちゃんと印字されていました。
(指定券)
(一緒に購入した乗車券)
この間だいたい10分程度要しました。レンタサイクルは結局1台も帰ってきませんでした。観光案内所で貰った地図を頼りに象潟駅から国道沿いの「道の駅」まで歩き、遅めのランチを食べ、実家への手土産を買って、海沿いの景色をしばし眺めてまた駅に戻りました。象潟は大して観光することもなく、「Kaeruくん」を使うためだけに来たような気さえしました。
【現地データ】
◆場所…羽越線・象潟駅
◆時刻…午後1時半ごろ
◆オペレーター…オッサン
◆マルス端末…撤去済み
コメント
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