SL北びわこ号
◆種別:普通
◆区間:米原→木ノ本
平成7年夏から米原~木ノ本間で運転されている列車です。確か地元の要望で運行を始めたと記憶しています。滋賀県のHPに運行計画の情報が掲載されているように湖北地区の観光振興的要素の強い列車です。ここ数年は2月の連休やGW、秋の行楽シーズンの数日だけ運転されるパターンが多いようですが、運行当初はもっと頻繁に運転されていた記憶があります。
現在は米原→木ノ本向きに下り2本が1・3号として運転されています。かつては同じ区間を2往復しましたが、平成15年に北陸線・木ノ本駅の機回し線が撤去されたため機関車の付け替えを行うことができず、逆向きの運転ができなくなりました。木ノ本駅到着後は米原寄りに機関車を連結し、SLを客車に連結したまま逆向きに引っ張って米原駅まで回送します。
機関車はJR西日本梅小路蒸気機関車館で動態保存されているC56-160が充当されることが多いですが、たまに「SLやまぐち」に充当されているC57-1と組んで重連運転されることもあります。客車は12系で京都総合車両所所属です。季節ごとにヘッドマークを変えているようで、この写真は秋バージョンでした。
昨秋、運行初年の夏以来14年ぶりに乗りました。14年前は夏休みでも楽勝で取れたんですが、昨秋は運転日数が少ないせいかちょっと様子が違いました。前日の夕方に乗ることを思い立ったんですが、その時点で全区間の指定は満席で、米原~長浜間が3席だけ残っていました。
とりあえず米原~長浜間だけ押さえ、翌日また窓口に出向いてみたところ3号が1席だけ空きが出ていて、全区間乗ることができました。見た感じでは3号よりは1号の方が若干指定が取りやすいようです。
三連休の中日だけあって車内は家族連れが多く、ヲタが少なめでした。毎年定期的に運転されているので若干マンネリ気味な感がなくもないような気がしました。さわやかな秋晴れで沿線には多くの撮り鉄がいました。時刻表を見ると普通列車扱いになっていますが、坂田・田村の両駅は通過し、米原~長浜間はノンストップで運転します。
写真は北陸線・木ノ本駅で撮影したものです。
【補足:10.10.25】
いつぞやの「鉄道ジャーナル」誌に「SL北びわこ」の記事が掲載されて以来、その記事をまんま引用して「木ノ本駅の機回し線云々は事実と違う」という指摘がいくつかあり、その中には訂正を要求するものまでありました。
私もその記事は立ち読みで読みました。自分の記事を書くにあたって私も事前に調べた末で木ノ本駅の機回し線に言及しており、根拠のない話ではありません。ただ、その情報源が正しくないかもしれない可能性があることは否定しません。もっとも、それは個人ブログでも「鉄道ジャーナル」誌でも一緒のことであり、とにかく紙媒体が正だから訂正せよとなるのは短絡的かつヒステリーな感があります。「そういう説もある」程度に捉えていただければ幸いです。
私も今年の2月に北びわこ号に乗りました。(雪が全然なかったのは残念でしたが…)
この列車は大阪の大都市近郊区間内で運転されるので、いわゆる「大回り乗車」で、運賃120円+指定席券510円=計630円の旅をしました。こんなことをするのは私だけかな、と思っていましたが、他の方も結構同じことをしてるように思えました。この列車は湖北地区の観光振興が主な目的なので、途中下車できない大回り乗車の客が多いと、周辺の観光業も儲からないので、実際どのくらいの人が大回り乗車をしているのかが気になりました。(確か以前に朝日新聞が大都市近郊区間の特例を関西の特集か何かで報じたため、関西では大回り乗車は有名です)
投稿情報: ACE | 2009/04/07 02:40
北陸線敦賀直流化の際(?)に大阪近郊区間も近江塩津まで広がったんでしたね。
私の隣の人は米原駅までは明らかに不足な「京都→540円区間」の乗車券で乗っていました。その時はキセル疑惑を持ってしまいましたが、ひょっとしたらこの人も大回り乗車でSLに乗ってたのかもしれませんね。
投稿情報: 今出川 | 2009/04/07 20:47
こんにちは、はじめまして。
数ヶ月前にJRにメールで問い合わせたところによると、木ノ本駅には過去に通常旅客列車で使用する線路をSL機関車付け替え用(機回し線)として使用していたことがあり、現在もその設備は残っていると教えていただいたのですが、平成15年に木ノ本駅の機回し線が撤去されたというのは、どのような情報源からお知りになったのですか?
投稿情報: MT | 2009/09/19 13:47
半年も前の記事なのでどこで見つけたというのは覚えていませんが、ネットで頑張って探せば見つからない情報ではないと思います。
投稿情報: 今出川 | 2009/09/19 20:48