やまびこ自由席片道きっぷ
東日本大震災の復興支援に従事する人向けに被災地からの帰路のきっぷとして、5月14日~6月13日の1ヶ月間「やまびこ自由席片道きっぷ」というきっぷが発売されていました。このきっぷは仙台~盛岡間の新幹線停車駅から東京都区内までの片道きっぷで、東北新幹線「やまびこ」・「Maxやまびこ」の自由席が利用できると言うものでした。
発売箇所は新幹線停車駅近辺に限定されましたが、価格は正規料金の約50%引きで当日購入も可能でした。東京まで行かずとも、途中の大宮や宇都宮で降りても十分安上がりです。割引率に対して発売条件があまりに緩くて、逆にこっちが心配になってしまうほどでした。
実際のところは発売名目である「復興支援に従事する人」である事実を確認をされるわけではなく、特別な購入条件はありませんでした。かく言う私も旅行の帰路に利用しました。6月12日は「JR東日本パス」の発売期間でもありましたが、この日は仙台から東京へ戻るだけで他に予定はなかったので、このきっぷで十分でした。
(やまびこ20号:仙台駅)
私が利用した「やまびこ20号」は仙台駅始発で、最近の「やまびこ」としては珍しく200系が充当されました。10両編成のうち通常であれば3~5両が自由席なんですが、この列車はなんと7両も自由席でした。特に休日は指定席を増やし自由席が減らされる傾向があるので、二重に驚きでした。
私はこのきっぷの影響で「やまびこ」の自由席はさぞかし混み合うことだろうと予想していましたが、朝早くて自由席の設定が多かったせいかガラガラでした。倍以上の値段の「はやて」の指定席に多くの人が並んでいたのとは対照的でもありました。
このきっぷは発売期間が1ヶ月と短く、試行的要素が強かったので、1ヶ月間の売れ行きや採算性を考慮して再発売するかどうか決めるんでしょう。ただ、この後に「えきねっと」の「お先にトクだ値」で「やまびこ」の一部区間を50%引きで発売することが発表されたので、何となく再発売は期待薄な感じはします。
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