河口湖・西湖フリーきっぷ
「河口湖・西湖フリーきっぷ」は富士急の鉄道全線と富士吉田・河口湖周辺のレトロバス・ロープウェイが乗り放題になるきっぷでした。JRでの発売ですがJR線のフリーエリアがないのが面白いです。出発地は東京都区内、大宮(~戸田公園・川口)、横浜市内、吉祥寺~国分寺、西国分寺~日野の5箇所でした。千葉方面や常磐線方面からの設定があってもいいように思いましたが、実際はありませんでした。
(ゆき)
(かえり)
横浜市内から中央線へのアプローチは横浜線か南武線か選べましたが、湘南新宿ライン経由はダメなようです。ちなみに横浜~河口湖間の往復運賃は5120円で、単純に往復するだけでも元が取れてしまいます。フリーエリアは結構広く、有効期間2日間はちょうどいい感じです。ちょっと注意を要するのはフリーになるのはレトロバスだけであって、同区間を走る路線バスは適用外になることです。私は何の疑いもなく路線バスに乗ってしまったので、バス代1回分損しました。
このきっぷは3月末で発売終了し、「河口湖・西湖セレクトフリーきっぷ」というきっぷに衣替えされています。豊田~八王子発の設定が新たに追加され、既存区間は一律100円値下げされました。従来使えた河口湖・西湖の周遊バスのほかに、山中湖周遊バスや富士登山バス、季節運行の富士芝桜バスも選択できるようになって、使い勝手は向上した感じです。
【オマケ】
かえり券の右下に押されているスタンプは富士急が誇る(?)「フジサン特急」に乗った際の検札印です。富士山のデザインが入っています。特急券は入場時にもチェックされますが、車内検札もきちっとやっています。
「フジサン特急」はリクライニングシートを装備した特急専用車で展望車もあります。元を辿ればJR東日本三鷹電車区に所属していたジョイフルトレイン「パノラマエクスプレスアルプス」(PEA)です。平成13年8月にJRで運用終了後、富士急に譲渡され、翌年より「フジサン特急」として活躍しています。ちなみに私が最初で最後のPEAに乗ったのが富士急乗り入れの快速「パノラマ河口湖」号でした。
PEAは6両編成で両端に展望車がありましたが、「フジサン特急」では3両編成×2本の運用で、展望車は片側のみとなっています。記憶はあいまいですが、内装はほとんど変わっていないように見えました。富士急譲渡後、塗色はこんな感じに変更されていて、PEA時代の上品な面影はありません。良くも悪くもインパクトがあります。
河口湖西湖フリーなくなったんですか。
これ見て初めて知りました・・・
常磐や千葉方面からの設定がないのは、
連絡運輸範囲の問題じゃないかな、と思っています。
常磐だと金町より上野方(都区内)からじゃないと、
富士急の連絡普通乗車券は出せませんから。
投稿情報: 三階 | 2010/04/11 07:42
私はJR東日本のトクトクきっぷのHPを見て偶然気づきました。年明けのトクトクきっぷ大削減の一覧にはなかったので、わりと最近決まったんじゃないかなと推測しています。新しい「セレクトフリー」が良さげなので期待しています。
トクトクきっぷと言えども普通連絡運輸の範囲に束縛されてしまうんですかね??せっかくあるJRのネットワークが活かし切れていないように感じます。
投稿情報: 今出川 | 2010/04/12 11:14
特企と言えども連絡運輸に束縛されるのか?
ご指摘、ごもっともだと思います。
無論特企には普通連絡運輸を超えたモノも多数存在します。
併し連絡運輸を超える特企を作る際は、其の都度会社間の精算を一つ一つ設定しなければならないのだろうと推察します。
恐らく、それは双方にとってめんどうなのではないかと・・・
機会が有れば調べてみたい所ですね。
投稿情報: 三階 | 2010/04/16 11:28
そういえば完全にJRだけで完結するトクトクきっぷって案外少ないと思います。
このきっぷは他社絡みですから、設定を増やしたり効力を変更したりする場合は相手社との調整は必須になるでしょうね。きっと以前発売されていて複数の社線で使えた「ツーデーパス」や「週末日帰りパス」なんかは大変な産みの苦しみがあったのかもしれません。
投稿情報: 今出川@名古屋 | 2010/04/17 01:43