SL津和野稲成号
◆種別:快速
◆区間:新山口~津和野
1月1・2日に新山口~津和野間で快速「SL津和野稲成」号が運転されました。ダイヤは普段運転されている「SLやまぐち」とほぼ同じで、毎年正月のこの時期に運転されています。かつては年越しの夜間に運転されていたようですが、しばらく行っていないようです。
機関車には初詣専用のヘッドマークが取り付けられていました。普段運転されているC57-1からC56-160に、客車は青色の12系2両に変更されました。C56-160はJR西日本梅小路蒸気機関車館で動態保存されている機関車です。12系は京都総合車両所所属です。この組合せは昨年夏に運転された快速「SLやまぐちDC」号と全く同じです。
2両編成だとどうしても貧相に見えてしまいます。C56はC57より非力で、C56単機で山口線の最大1000分の25の急勾配を越えるには客車を2両に減車せざるを得ないようです。以前はC56の背後に補機としてディーゼル機関車を連結して客車5両を牽引したことがありました。
時刻表を見た時「稲成」は「稲荷」の誤植じゃなかろうかと思いましたが、「稲成」で間違いないようです。HPを見ても「太鼓谷稲成神社」となっていました。
指定券は上り下りとも労せず取れましたが、余裕で空いているということもないようでした。車内はほぼ埋まっていて、指定券の売れ行きどおりといった感じでした。往路は山口駅辺りまでは晴れていましたが、途中からだんだん天気が悪くなり隣の宮野駅では雪による悪天候と線路内倒木の影響で交換列車が遅れ、40分近く運転見合せとなりました。ちゃんと津和野まで着けるのかどうか心配になりましたが、45分遅れで何とか津和野まで着けました。津和野の街は雪で真っ白でした。復路は発車が少し遅れたものの、概ね順調でした。私は湯田温泉駅で下車し、今年初温泉に浸かってきました。
稲成神社は日本五大稲荷の一つだそうで、山口線の沿線から見える山の中腹にあります。遠目から見ると随分高いところにあるように見えますが、雪で足元が滑りやすいことを考慮しても10分ちょっとで登ることができました。夏に行った時には暑さと高さに戦意喪失してパスしたんですが、実際に登ってみると全然心配には及びませんでした。
写真は山口線・津和野駅で入換作業のところを撮影したものです。SLと雪と煙がきれいに収まって珍しくうまく撮れたと思っています。沿線の雪原には遅れていつ来るともわからないSLを待ち構えて、多くの人がカメラを向けていました。私には到底真似できない所業です。
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