日光
◆種別:特急
◆運転区間:新宿~東武日光(1日1往復)
その昔、国鉄と東武は東京から日光への観光客輸送で激しい争奪戦をしていたそうです。その歴史は戦前まで遡るので詳しくは書き(書け?)ませんが、昭和35年に東武が1720系デラックスロマンスカー(DRC)を特急「けごん」、「きぬ」を投入したところで勝負アリでした。当時としては画期的なリクライニングシートやジュークボックス付きのサロンカーの設備もあったそうです。
国鉄に勝った東武でしたが、マイカーというライバルが登場し日光・鬼怒川への利用客は徐々に減り続けました。東武特急は浅草発着で北千住以外の停車駅で他社線との接続がないのもネックでした。そこでかつて敵として戦ったJRと手を結び、テコ入れすることになりました。敵の敵は味方という発想です。
東武日光線栗橋駅構内にあった東北(宇都宮)線との渡り線を復活させ、3月18日のダイヤ改正でJRの新宿まで乗り入れる特急列車を新設しました。東京西部や神奈川県からの観光客を取り込もうという目的です。 その一つが特急「日光」です。「日光」という名称は37年ぶりに復活したことになります。
と言うわけで前説が長くなりましたが、気合入れて1ヶ月前に指定を取って乗ってきました。今回のダイヤ改正では「利尻」、「出雲」、「かすが」、夜行「オホーツク」が廃止になるという負の面が目立つ中、唯一明るい話題であったと言えます。ただ、初日の割に空席が目立ち、乗車率はせいぜい6~7割程度でした。土曜日の夕方に帰る人は多くないと思いますが、ちょっと今後が心配な感はあります。
車両はJR東日本小山車両センター所属の485系を改造した専用編成で、昨年夏には「あいづ/アクセスあいづ」として走っていた車両です。塗色を変更され、正面方向幕は撤去しのっぺらぼうな印象になりました。
東武線内は結構頑張って飛ばしていましたが、古い車両を無理やり改造しているために乗り心地は「それなり」でした(爆)車両・発車サインともに東武日光駅で撮影したものです。
【おことわり】
アメブロからの移行ついでに若干記事に加筆しました。
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