まずはホテルにチェックインして一休み。有田陶器市で買い込んだ焼きものをそのままカバンに詰め込んで北上まで大移動したので重くてしょうがなかった。ホテルで1時間ほどゴロゴロしたら、多少疲れが取れたのでカメラだけ持って夜桜見物に出陣。こういうときは躊躇なく行動できる無駄な体力がある。
北上駅の東口。北上駅は西口がメインで、東口はビジネスホテル数軒とコンビニがあるのみ。しかも新幹線が停車するのは1時間に1~2本で、在来線も同程度なので列車の到着時間の前後以外は静かで閑散としている。
目指すは北上展勝地。地図上で黄緑の緑地帯なったあたり。ローソンがある方が北上駅東口。見ての通り東口からは直線距離では近いが、間に北上川が流れているため、ぐるっと上流の橋まで大回りしなればならない。桜の期間中は北上川を越える渡し舟が運行されたり時間貸しのレンタサイクルもあるが、いずれも日中のみで夜間はない。
北上駅から15分ほど歩いて、まずは上流の橋(名前失念)から北上川を挟んで展勝地側を撮影したもの。夜10時まで夜桜のライトアップが行われている。闇夜に浮かぶ満開の桜並木を見て、大移動の疲れも忘れテンションが上がる。
まずは夜桜一発目。公園の街灯のおかげでフラッシュを焚かずともカメラを固定するだけできれいに撮れた。あまりの見事さにしばらく見とれてしまった。夜桜目当てで着ていた観光客はかなり多くいて、近くの道路は流れが滞っていた。駐車場も多くはないようなので、車で来るものではない。
ほぼ同じ場所から別アングルにてもう一枚。三脚は持っていなかったが、橋の欄干で固定してシャッターを押す際にブレないようにした。建物(トイレ)の奥が河川敷の沿ってライトアップされている桜並木。
桜並木を同じくフラッシュを焚かずに杭でカメラを固定して撮影した一枚。シャッター速度を1.6秒にしたので、その間に動いた人が心霊写真のごとく写っている。枝ぶりや花の咲き具合は見事の一言。しばし言葉を失い眺める。
もう少し下流に進んだ辺りでもう一枚。この時点で夜9時を過ぎていたので人が少なくなりつつあった。桜並木に入ってしまうとカメラを固定できるところがあまりなく、撮影した画像のうち半分以上はぶれていて使い物にならなかった。
北上展勝地から北上川を挟んで北上駅を臨む風景。西口にあるルートインと東口にある東横インのネオンが目立つ。目立ちっぷりでは川面にもネオンが映っている東横インの勝ちか?
満開の花が覆いかぶさるように咲いていた。これだけの桜を見たのは久しぶりで圧巻…。個人的には八重桜よりはソメイヨシノの満開の方が好き。
実は北上に行こうかどうかは迷っていた。4月中旬に盛岡にいる大学の後輩に聞いてみたところ、「去年のちょうど5月3日に北上へ桜を見に行ったんですが、既に葉桜でした」という答えが返ってきていた。しかし、今年は4月中旬に東京で雪が降るぐらい春の訪れは遅かったので、今年は葉桜にはならないだろうと踏んで決行した。前週の湯野上温泉では大ハズレだったが、北上は当たりだった。長崎から北上への大移動は無謀だと思ったが、来てよかったと思った。
そんなに長居した覚えはないが、あっという間にライトアップ終了時間が近づいていたので、また元来た道をホテルまで歩いて戻った。
(北上編つづく)
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