ヘタレ腸の不具合との戦いは深夜まで及び、寝不足気味で6時半起床。眠気に負けそうになりながらカメラを持ってホテルからほど近い線路際へ向かう。
外は小雨。目的のブツはこの列車。会津鉄道の快速「AIZUマウントエクスプレス」。そんなに古くなさそうな気動車で、実際に古くもない(平成3年新製)のだが、老朽化(?)のため近々廃車になる予定。今回の旅行は「青春18きっぷ」消化を兼ねたこの列車の名残乗車のためで、はるばる会津若松まで出かけた次第。また「撮り鉄」が多数湧いて大騒ぎになる前に…。
会津若松駅に停車中の折り返し列車。この車両はもともと名鉄の特急「北アルプス」として新製された車両。「北アルプス」廃止に伴って会津鉄道に移籍したのが平成14年。高速運転を想定して製造されているので、第三セクターの会津鉄道ではいささかオーバースペックで、維持費にお金がかかる割に性能が活かしきれないというのが廃車の原因の一つと言われている。製造から20年も経っていないのにもったいない感じがしてならない。どこか引き受ける会社がないものか…。
この列車の撮影後、ヘタレ腸がまた騒ぎ出しホテルの部屋の中を行ったり来たり…。寝ている最中は腸も大人しいので寝直すことにした。
結局起きたのは9時すぎ。慌ててチェックアウトし会津若松駅へ向かう。会津鉄道を南下してダラダラ寄り道しながら帰途へ。ちょうど会津地方→栃木県を縦断するようなイメージ。会津若松駅に停まっていたのは1両編成の列車。客は7~8人。その程度であれば1両で十分か?でも、車両自体は真新しくてきれい。
会津若松を出て15分もすればこんな感じの田園風景。山の雪は残っていない。雪が解けてようやく春が近づきつつある感。桜はもう2週ぐらい先が見ごろか?
途中の芦ノ牧温泉駅にあった「あいづっこ宣言」。芦ノ牧温泉駅はネコ駅長がいて、それなりに訪れる乗客も増えているそうだが、私はこの看板のほうに目が移ってしまった。最後の2行はとても大切なことだと思う。「ならぬことはならぬものです」私の周囲に言い聞かせてやりたい人が3人はいる。
会津若松から50分で塔のへつり駅へ到着。片側ホームの無人駅。ここから歩いて「塔のへつり」へ向かう。実は「塔のへつり」が何であるかの予習はしていなかった。
駅から塔のへつりまでは大した案内板はなかったが、車が流れる方向に歩を進めているうちに自然と到着。ダラダラ歩いても10分もあれば着く距離。
塔のへつりの前にあった案内板。説明書きを読むと100万年をかけて侵食と風化を繰り返し、岩がそそり立つように形成された渓谷美を塔に例えて「塔のへつり」としたようだ。図を見る限りでも何かの塔が立っているわけではなさげ。
(塔のへつり編へ続く)
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