大歩危トロッコ
◆種別:快速
◆区間:阿波池田~大歩危
JR四国はトロッコ列車に力を入れているように見受けられます。国鉄最初のトロッコ列車である「清流しまんと」は高知~愛媛県境を走ります。四国はいわばJRグループでのトロッコ列車発祥の地でもあります。四万十川や吉野川といった清流や瀬戸大橋などトロッコ列車で楽しめる車窓風景があるのも関係しているかもしれません。また、車両にさほどコストをかけないでもソコソコ集客できるのも見逃せないところです。
「大歩危トロッコ」号は土讃線・阿波池田~大歩危間を走るトロッコ列車です。この辺りはちょうど大歩危峡にあたり、吉野川沿いの渓谷の景色が素晴らしいところです。特急列車であれば高速でぶっ飛ばしてしまいますが、この列車であればゆっくり眺めることができます。
列車は阿波池田~大歩危間を2往復しますが、阿波池田駅以外はすべて無人駅です。大歩危駅も平成22年9月末で無人化されています。そのため、大歩危発の2・4号に乗車する際には予め指定券を購入しておく必要があります。ただ、指定券を持たない飛び乗りもいて、その際は車掌が車内で乗車券とともに指定券も発売していました。
(土讃線・阿波池田駅)
車両はJR四国高松運転所のキクハ32系+キハ185系の2両編成です。キハ185系は控車として使用され、座席の発売はありません。
こちらはキハ185系側です。ヘッドマークは「おおぼけトロッコ」となっています。何年か前までは「大歩危」ではなく「おおぼけ」で運転されていた時期がありました。
この区間は単線非電化なので車窓を遮るものがなく、車窓風景を楽しむ環境としては恵まれていると思います。この景色は何度か見たことはありますが、トロッコ列車のようなゆっくりとしたスピードで見るとまた違って見えたりもします。
なお、大歩危峡は紅葉がきれいなところでもあるんですが、この列車が運転されるのは4~6月が多いです。一度紅葉シーズンに走らせてみるといいと思うんですが、いかがなもんでしょうか。
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