無人化駅めぐり@山北
この3月のダイヤ改正で御殿場線・山北駅も無人化されました。直営駅でJR東海社員の駅員がいたんですが、直営駅→子会社への業務委託駅→地元への簡易委託というステップを踏まずに一気に無人化されたのは少なからず驚きました。まさに三階級格下げといった感です。同時期に無人化された駿河小山駅は業務委託駅からの無人化でした。
(無人化直後の山北駅)
無人化直後の山北駅の様子です。改札口や窓口にはシャッターが下りて、自動券売機も撤去されています。運賃表だけ残っているのがどこか寂しげです。また、キオスクも同時に閉店になっているので、駅構内にはまったく人気がなくなっています。
(B型硬券)
(POS券)
(マルス券:MR20型)
手持ちで山北駅で発売していたきっぷを探してみました。一通りありましたが、無人化直前まで発売していたMR32型のマルス券のみありません。
なお、山北町はJR東海から簡易委託を受託し、早ければ今月から乗車券の発売を再開することになりました。山北町は駅舎活用事業として予算を計上し、地元NPO法人に再委託する方式だそうです。神奈川新聞の記事には「あらかじめJRから購入しておいた切符を駅窓口で販売する」とあったので、中央線・古虎渓駅のようなマルス券の前出し券に日付印を押して発売するのではないかと推測しています。
(山北駅構内の桜)
無人状態は2カ月程度で解消されることになります。ただ、前々から3月で無人化されるとわかっているのであれば、空白期間が発生しないよう簡易委託に移行すべきでした。山北駅が一年で一番賑わう桜の時期に駅が無人だったのは失態だったと思います。
Wikipediaを見る限り、東山北駅の方が山北駅よりも利用者が多いというのが意外です。東山北駅近くに高校があるからでしょうか。
こちらでは窓口閉鎖駅の記事がよく掲載されますが、5年前に私の自宅最寄駅のみどりの窓口が閉鎖されました。それ以来、指定券は近所のイオンにあるJTBで買っています。納得がいかないのは、閉鎖後も駅員は2人以上いるのです。それなら営業時間が細切れになってもいいからみどりの窓口を復活してもらいたいです。Wikipediaによると一日の乗車人員が16000人、単純に倍にして32000人の乗降がある駅です。30000人ではみどりの窓口を置くに値しないのでしょうか。
投稿情報: 文山 | 2012/05/04 12:57
なぜか山北より東山北の方が先に無人化されています。利用客数より「町の中心駅だから」という考慮が入ったように思われます。
首都圏で5年ぐらい前だとマルス端末の置き換えがありましたから、新しい端末に更新しないという形で窓口閉鎖を進めたんだと思われます。だから、人の配置の変更はしていないということもありうるように思います。
JR東日本公式HPにある乗車人員101~300位(1日:7500~40000人)の駅でみどりの窓口が閉鎖された駅を調べてみたところ、42駅もありました。乗車人員はあまり考慮していないのかもしれません。むしろ何を基準にして窓口閉鎖の対象としているのかさっぱりわかりません。
投稿情報: 今出川 | 2012/05/05 02:17
私が見たところ、埼京線の駅の窓口閉鎖がひどいように思われます。赤羽~大宮間では快速停車駅だけに絞られ、その先の川越線では大宮と川越の間にある駅から窓口が消えました。西大宮駅には開業当初からありませんし、今後利用客が増えても設置されないでしょう。なにか埼京線に恨みでもあるのか、それとも埼京線をモデルケースとして他の路線にも閉鎖を広げていこうというのか…。
投稿情報: 文山 | 2012/05/06 02:35
JR東日本の経営計画によればこれでも窓口数が過剰で2018年頃までに現在の8割程度にするのが最終目標だそうです。新幹線はモバイル特急券、指定券はえきねっとで予約して指定券券売機でというスタイルを徹底したいんでしょうが、モバイル特急券も自社新幹線の利用者の8割を目指すといっておきながらあの不便さ、料金の不可解さが直らないとまず、無理だと思われますが、ちょっと最近は強引ですね。
投稿情報: MT54 | 2012/05/07 17:07