踊り子30周年記念号
▼種別:特急(団体専用)
▼運転区間:東京~伊豆急下田
特急「踊り子」は昨年10月で昭和55年の運転開始から30年が経ちました。間に国鉄分割民営化という激変期を挟んでいるのに、運転開始とさほど変わりない185系が走り続けているのはある意味「快挙」であると言えます。
(新旧塗色の編成が並ぶ)
昨年7月にJR東日本田町車両センターの185系のうち、1編成を登場当初の白と緑のストライプの塗色に塗り替えました。通常の塗色の185系との運用は区別されておらず、「踊り子」や「湘南ライナー」の運用で遭遇します。「踊り子」の歴史の始まりは185系の歴史の始まりと言ってもよく、30周年を念頭において塗色変更が行われたんだと思われます。
30周年を記念して10月15・16日に特急「踊り子30周年記念」号が東京~伊豆急下田間で運転されました。「踊り子30周年記念号」はそのストライプに塗り替えられた編成が充当され、シール貼りながら専用のヘッドマークが用意されていました。15日は下り(伊豆急下田行)、16日に上り(東京行)が運転されました。その間編成は伊豆急下田駅に停泊していました。
東京 横浜 熱海 伊東 伊豆急下田
15日下り 11:27 → 11:52 → 12:50 → 13:15 → 14:08
16日上り 19:20 ← 18:54 ← 17:57 ← 17:31 ← 16:17
ただし、一般発売はなく団体(パックツアー)専用列車で設定されました。しかも、そのパックツアーは必ず1泊2食付きの宿泊が伴う上に2名以上からの発売でした。普通の鉄ヲタが参加するにはかなりシビアな条件です。極力鉄ヲタを排除したいという主催者側の思惑があったのではないか?と感じます。
私は薄々そんな思惑を感じつつも、空気を読まずに乗ってきました。往復交通費に往路の弁当と菓子に1泊2食付いて1万円台半ばからだったので、パックツアーとしてそれほど高いものではありませんでした。私にとっては嫁を拉致って鉄ヲタ旅行をしつつも、温泉を組み込むことによって嫁の機嫌は損ねないで済むという一石二鳥の旅行でした。
(通しの特急券)
(伊豆急の乗車券)
(JRの乗車券)
きっぷ(乗車票)は片道あたり3枚になりました。特急券は伊豆急~JRの通しになりましたが、乗車券は伊豆急部分とJR部分が分かれました。契約の都合上、旅行会社で連絡乗車券を発券する場合はこういう扱いになることが多いようです。
普通車の乗車率はおよそ6~7割程度に見えました。グリーン車はガラガラでした。当日の新聞記事によると途中駅での下車もあったせいか、終点の伊豆急下田駅まで乗っていたのは150人ほどだったようです。客層は主催者側の思惑どおり普通の人がほとんどで、明らかなヲタはほとんどいなかったように見えました。
列車の写真はすべて伊豆急下田駅で撮影したものです。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。