ホームライナー(鹿児島線)
◆運転区間:鹿児島中央→川内
◆運転本数:上り1本
◆使用車両:485系
◆運転終了日:平成23年3月11日
先のダイヤ改正まで運転されていた鹿児島線唯一の定員制ホームライナーです。時刻表の列車名には「ホームライナー」とあるので、それがそのまま列車名のようです。鹿児島中央~川内間の片道一本だけ運転され、翌朝は折り返しで逆区間の「さわやかライナー」として運転されていました。
記事を書くにあたってこの列車の歴史を調べてみたんですが、結構古いことがわかりました。平成元年9月の時刻表には既に記載がありました。熊本行きの最終の特急「有明」と夜行急行「かいもん」の間の時間帯に同区間で運転されていました。さらに平成14年の時刻表を見てみると、金土曜日は鹿児島線・出水駅まで延長運転され、翌朝(土日曜)折り返しの「さわやかライナー」は出水始発で運転されていました。
車両はJR九州鹿児島総合車両所の485系でした。専用のヘッドマークと方向幕が用意されていました。日豊線・国分駅から特急「きりしま91号」が鹿児島中央駅到着し、それがそのまま3分後に川内行の「ホームライナー」として発車しました。
【廃止直前のダイヤ】
鹿児島中央(20:40)
→伊集院(20:55)/市来(21:06)/串木野(21:11)/川内(21:23)
私が乗車したのは平日で1両に10人程度は乗っていましたが、川内駅まで乗り通した人はわずかでした。やっぱり鹿児島中央~川内間だと新幹線で12~3分なので、830円(=新幹線自由席特急料金)払ってでもそちらに流れてしまうのかもしれません。
(常備券)
ライナー券はこういった感じの常備券のみで、券売機や窓口端末での発券はありませんでした。鹿児島中央駅については窓口ではなく改札口での発売でした。列車名の表記はありませんが、鹿児島中央駅を発車する「ホームライナー」はこの列車だけなので判別はつきます。また、車内でのライナー券のチェックはなく、着駅で確認されました。
なお、ダイヤ改正以降は同区間を特急「川内エクスプレス」号として運転されています。車両は大分車両センターに転属した787系となりました。787系は特急「つばめ」廃止以来久しぶりに鹿児島に帰ってきました。ただ、車両はグレードアップするものの、25Kmを超える場合は300円だったライナー券は600円の自由席特急券になるので、利用者にとってはちょっと抵抗があるかもしれません。
写真は鹿児島中央駅で撮影したものです。
やはりと言うか、ダイヤ改正後は新幹線自由席と230円しか変わらず、2枚きっぷ等も特に設定されていない為、通勤客は殆ど新幹線に流れたようです。実際、さわやかライナーとホームライナーは川内からの客が殆どですからね。
投稿情報: MT54 | 2011/03/19 14:55
まだダイヤ改正して1週間しかたっていないので断定は早計だと思いますが、この区間についても福北ゆたか線の「かいおう」のように激安の特定特急料金の設定があってもよかったと思います。
投稿情報: 今出川@福山 | 2011/03/20 08:50