青春18きっぷ効力変更
1月10日でこの冬の「青春18きっぷ」の利用期間が終了しました。この冬発売分から大きく以下の2点で効力が変更になっています。
- 利用期間が12月10日~1月10日に短縮。
今まで冬期間の利用期間は1月20日までだったんですが、10日間短縮されて1月10日までとなりました。5回で11500円という発売額は変わっていません。私は昨夏は猛烈な勢いで使いましたが、今年の年末年始は曜日の並びが悪い上に期間が短縮されてしまったので、この冬は5回使い切ることは到底困難だと判断し、バラ売りを1回分だけ買って使いました。
- 青い森鉄道・八戸~青森間が利用可能に。ただし、通過利用に限られ八戸・野辺地・青森駅以外で下車する場合は別途青い森鉄道の運賃が必要。
これは東北新幹線全線開業に伴って、東北線・八戸~青森間が青い森鉄道に移管され、大湊線が青い森鉄道を経由しないとアクセスできない飛び地になったことの救済策だと思われます。これによりJR線(JR西日本宮島フェリー含む)しか利用できないという「青春18きっぷ」の大原則が崩れました。
後者の実施に伴って、11500円のうちのいくらかは青い森鉄道に対する運賃の支払いが発生しているはずです。それにも関わらず回数も発売額も変わっていないため、期間を短縮して実質的な値上げをすることによって帳尻を合わせたのではないかと思っています。私は回数を減らした上で1枚あたりの単価を上げる値上げ(4回で1万円とか)には賛成なんですが、期間短縮による値上げは困ります。
「青春18きっぷ」が1冊5枚綴りから、1枚で5回という今の形態になってちょうど15年経ちます。発売額に至っては消費税絡みの値上げを除くと国鉄時代の昭和61年から変わっていません。さすがに廃止はないにしろ、そろそろきっぷ自体を抜本的に見直す動きがあるような気がしています。
たしか春版も利用期間が短かったように記憶しています。
そうなると夏版の短縮もあり得るかもしれませんね。
ここ数年、マスコミでも鉄道の話題が多く取り上げられ、興味を持つ人も増えたように思います。
今回のルール改正の元になった並行在来線の分離はこれからも続き、青春18きっぷの利便性は下がる傾向にありますが、鉄道の魅力を教えてくれるこのようなきっぷは永く続いてほしいものです。
投稿情報: ららら | 2011/01/13 12:48
青春18きっぷを巡っては、売上の配分に与っている(と思われる)JR四国と、売上にならない通過流動が増えて増結までしているJR東海の鞘当てなんかもありそうですね。個人的には役割を終えた商品ではないかと思っていますが。
投稿情報: よこりん | 2011/01/13 20:32
個人的には、青い森鉄道・IGR・北越急行・しなの鉄道・伊勢鉄道・土佐くろしお鉄道(若井〜窪川)あたりをフリーエリアに加えた上で値上げという形が、利便性の維持・向上や精算業務の省力化・取りこぼし防止に繋がり利用者及び鉄道事業者ともにメリットがあったと思います。
投稿情報: マルス2号 | 2011/01/13 20:35
こんばんは。おっしゃる通りもう25年も値段は実質据え置かれています。その間、人件費・物件費も少しは上昇しているわけですし、少しの価格改定はやむをえないかな・・とも思っています。
投稿情報: えびの2号 | 2011/01/13 21:15
今回の期間短縮は青い森鉄道とのリスク協議の結果みたいです。ただ、一部で春の九州新幹線開業を気に旅客6社全般で様々な制度改正等が行われるのもあって18きっぷも春で廃止との噂があります。
投稿情報: MT54 | 2011/01/13 21:48
青春18きっぷの有効期間は過去に春用が1992年までは2月20日から有効だったものが、1993年からは3月1日から有効に変わりましたね。
その時以来の変更でしょうか。
投稿情報: つばさ | 2011/01/14 00:24
青い森鉄道に対しての救援策にもなるが、要するに、いままで通り、在来線の旅を楽しめるということだから、それはそれでいいのかな。
投稿情報: 新快速 | 2011/01/14 20:37