風っこ吾妻号
◆種別:快速
◆区間:渋川~長野原草津口
「群馬プレディスティネーションキャンペーン(群馬プレDC)」に伴って、9月11・12日に渋川~長野原草津口間で快速「風っこ吾妻」号が運転されました。車両はJR東日本小牛田運輸区の「風っこ」と新津運輸区のキハ48系2両が連結された4両編成でした。もっとも、列車自体は全車指定席で、キハ48系は「風っこ」の控車として連結され、自由席として開放されたわけではありませんでした。
高崎支社管内の非電化区間と言えば八高線北部(高麗川~倉賀野)がありますが、ここを走っているキハ110系は「風っこ」との併結ができません。そのため、控車にはわざわざ新津からキハ48系を持って来ました。この列車の運転に際し「風っこ」は小牛田から高崎までは磐越西線廻りで回送され、途中の新津でキハ48系を繋げてこの編成を組んだようです。
「風っこ」側
DD51+キハ48側
気動車と言えど自走せず、進行方向側にディーゼル機関車のDD51が連結されて運転されました。それでも電化されている吾妻線を気動車が走ることが珍しく、異彩を放っていました。
ヘッドマークはDD51にのみ取り付けられていました。群馬プレDCに伴って「風っこ」はこの前々週から3週にわたって高崎支社に貸し出されて運転されていて、ヘッドマークはどうやら使いまわしていたっぽいです。「ググっとぐんま」というのは群馬プレDCのキャッチフレーズみたいなものです。
吾妻線に「風っこ」が走るのは初めてということもあり、指定は発売日の10時に売り切れたようです。私は当初から乗る予定ではなく、3日前に往復それぞれまったく別の駅で確保できたので乗ってきました。渋川寄りのキハ48系から1号車となっていたので、「風っこ」は3・4号車でした。この日は朝から天気が悪く、時折小雨が降る「風っこ」に乗るには残念なコンディションでしたが、吾妻側沿いをゆったり走るロケーションは「風っこ」にマッチしているように思いました。
吾妻線を長野原草津口まで乗ったのは急行「草津」以来だったので、実に8年ぶりでした。8年前は意識することはありませんでしたが、最近何かと話題になっている八ツ場(やんば)ダムの建設現場を見ることができました。橋梁のような巨大なダムの構造物が現れたり、水没に伴って付け替えられた真新しい道路がありました。また、吾妻線も一部水没する予定で、付け替え用の橋梁がほぼ出来上がっていました。今中止か続行で揉めていますが、一度着手してしまった大型公共事業を途中でストップさせる難しさのようなものを感じました。
写真は上の編成写真は長野原草津口駅で、下の機関車とヘッドマークの写真は中之条駅で撮影したものです。
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