上有田臨発
(上有田駅外観)
佐世保線・上有田駅は普段は無人駅です。有田陶器市開催中(今年は4月29日~5月5日)の日中は係員が常駐して改札および発券業務を行っていました。そこで見つけたものを紹介します。
(A型軟券)
普段発売しているJR九州標準の金額式の常備軟券です。発駅部分にチケッターを捺して発売します。趣味的に発売年がわからないのが気に入らないですが、駅名を印刷しないためいろいろな駅で使い回しができ、印刷コストの削減にはなっています。きっぷは駅ではなく駅前の酒屋で発売しています。「今日はよう売れてますが、普段はボチボチやっとりますわ~」とおばちゃんが明るく笑っていました。
(POS券)
こちらは駅舎に常駐していた係員が発売していたノートPCのような端末から発券されたPOS券です。「上有田駅POS発行」となっていて、チケッターも用意されていました。同じ駅のチケッターでも駅前の酒屋にあったものとは大きさも様式も異なります。趣味的にかなり素敵なきっぷだと思っています。昔は軟券のきっぷをたくさん売っていたのかもしれませんが…。あと車発機によるレシート券の発売もありましたが、どうせ印字が消えるので買ってきませんでした。
このきっぷは上有田駅で途中下車したものです。途中下車印ならぬ駅名小印が捺されています。普段は無人駅なので使われることはないはずですが、陶器市の臨時用に用意されていたのが驚きでした。
私ははるばる上有田まで単なる鉄ヲタ活動をしに来たわけではなく、ちゃんと陶器市を物色して自分用の皿や友人の贈り物を買って帰りました。その顛末は近日中に裏ブログに仕込みますので、興味のある方はどうぞ。
JR九州の臨時発売は常備券を出す事で有名でしたが、ここ数年はノートPCによる可搬型POSが幅を利かせており、逆に常備券等が出るのが珍しくなってもはや関門海峡の花火大会臨発ぐらいになってしまいました。
上有田は陶器市の時期には特急も臨時停車する為、以前は主要駅まで印刷された往復乗車券とこの時期だけの自由席特急券の常備券が売られていました。
最後に確認したのは2007年のGWでした。
投稿情報: MT54 | 2010/05/20 23:41