顧客操作型の指定席自動券売機を業界的にMV端末と言ったりします。ハードウェア的にはおそらくほぼ同一ですが、JR各社で呼び名が異なります。日々機能向上されていますが、機能や購入できるきっぷには制限があります。
■JR西日本
・MV30型(転写)
(新大阪駅:平成20年11月)
「みどりの券売機」という愛称が付いています。目立たせるためか周囲の壁面が黄緑になっていることが多いです。エクスプレス予約の他に5489サービス、プッシュホン予約、「駅プラン」の受取にまで対応しています。
・MV35型(感熱)
(大阪駅:平成24年1月)
平成23年頃から登場しました。機能や名称はMV30型と同じです。今のところ感熱印字のみ存在を把握していますが、転写印字もあるかもしれません。
・MV40型(感熱)
(小倉駅:平成20年10月)
「みどりの受取機」という愛称が付いています。インターネット予約や電話予約の受取専用機です。新幹線駅のものは乗車券や新幹線回数券が購入できるものもあります。
■JR四国
・MV35型(転写/感熱)
(高松駅:平成21年9月)
平成19年3月の高知駅を皮切りにJR四国でも設置されました。通常の機能の他に5489サービスの受取や定期券の購入もできます。高松駅にも設置されています。最近では感熱紙が装填され、感熱印字になっているようです。
・MV40型(感熱)
(高松駅:平成21年9月)
岡山駅からエクスプレス予約で山陽新幹線を利用する客向けに高松駅に設置されています。5489サービスの受取や高松・岡山駅からの乗車券の購入もできます。筐体はJR西日本のものと全く同じっぽいです。
■JR九州
・MV30型(転写)
(別府駅:平成22年9月)
九州内の県庁所在地駅に設置され始めましたが、小倉・博多駅はMV35型への置き換えが進んでいます。その玉突きで県庁所在地駅以外の北部九州主要駅への設置が進んでいます。機能としては後述するMV35型と同じです。
・MV35型(転写/感熱)
(小倉駅:平成20年8月)
小倉・博多の両駅で確認されているMV35型です。MV30型と混在されるように設置されていますが、機能に変わりはありません。当初は電話予約やインターネット予約の受取はできませんでしたが、現在はできるよう改善されています。平成22年春頃より感熱タイプのものも登場しました。また、平成23年初頭より九州新幹線停車駅にも設置されています。
・MV40型(感熱)
(小倉駅:平成21年10月)
インターネット予約と電話予約受取専用機です。それ以外の機能はありません。小倉・博多の両駅で確認されています。
■日本旅行Tis(オマケ)
・MV10型(転写)
(新大阪支店:平成22年1月)
新大阪支店にあるMV端末です。東海道・山陽新幹線関連しか対応していないのとクレジットカードが使えない制限付きの端末です。とはいえ、旅行会社のMV端末はここぐらいだと思われますが、残念ながら平成22年秋ごろに撤去された模様です。