顧客操作型の指定席自動券売機を業界的にMV端末と言ったりします。ハードウェア的にはおそらくほぼ同一ですが、JR各社で呼び名が異なります。日々機能向上されていますが、機能や購入できるきっぷには制限があります。
■JR北海道
・MV30型(転写)
(札幌駅東口:平成20年10月)
端末の愛称は特にないようです。電話予約やインターネット予約の受け取りにも対応しています。現在、札幌・旭川・新千歳空港の三駅だけ設置されています。
・uシート専用MV30型(転写)
(札幌駅:平成20年10月)
こちらも端末の愛称は特にないようです。ハードウェア的にはMV30型ですが、購入できるのが快速「エアポート」の指定席uシートと、「uシート回数券」を使用した指定席予約と「uシート回数券」そのものの購入の3つに絞り込まれています。現在、札幌・新千歳空港の二駅で確認しています。
■JR東日本
・MV30型(転写)
(東京駅:平成21年9月)
「指定席券売機」という愛称が付いています。窓口閉鎖駅の代替としても使われるので小まめに機能向上が進んでいます。指定席以外にもトクトクきっぷや定期券・普通回数券なども購入できます。さらに誤購入による払戻機能まであったりして、愛称以上の機能があります。
・成田エクスプレス専用MV30型(転写)
(成田空港駅:平成22年4月)
成田空港駅に設置してあった「成田エクスプレス」専用の「指定席券売機」です。実態はMV30型です。本当に専用機で、パネルを見たとおり「えきねっと」の取扱はありません。
・MV35型(転写/感熱)
(上野駅:平成21年10月)
平成20年度後半から導入されています。愛称はMV30型と同じ「指定席券売機」です。機能的にはMV30型と何も変わりませんが、操作時や検索時のレスポンスがMV30型より若干速いです。
・クレジットカード専用MV35型(感熱)
(東京駅:平成22年4月)
平成22年4月から東京駅で導入されました。パネル部分に「クレジットカード専用」と赤く表示されています。クレジットカード専用機なので硬貨や紙幣投入部やつり銭の出口がありません。なお、印字は感熱印字に変更されています。
・MEV型(転写)
(秋田駅:平成21年10月)
主に新幹線停車駅に設置されている「えきねっと受取機」と呼ばれるもので、「えきねっと予約」の受け取りにしか対応していません。それゆえ現金投入口がありません。都市部の駅では撤去が進み、地方の駅に移設されているようです。なお、平成24年3月いっぱいですべての駅で撤去され現存しません。
■JR東海
・MV10型(転写)
(沼津駅:平成21年2月)
「エクスプレス券売機」という愛称が付いています。MV30型の一世代前の端末です。現金やクレジットカード投入口がディスプレイより上にあるのが特徴です。最近、MV35型に置き換えられつつあります。時期はわかりませんが、すべての駅で撤去された模様です。
・MV30型(転写)
(品川駅:平成20年10月)
こちらも「エクスプレス券売機」という愛称が付いています。購入できるトクトクきっぷが少なく、経路検索機能もないので、東日本や西日本と比べて使える機能を絞っている感はあります。
・エクスプレス予約受取専用MV30型(転写)
(品川駅:平成20年10月)
愛称は同じですが、こちらは「エクスプレス予約」の受取専用機です。新幹線と在来線の乗換改札口に設置されています。別途、新幹線乗車券も購入できるので現金投入口があります。パネルとメニュー画面以外は通常のMV30型との違いはわかりません。
・MV35型(転写/感熱)
(大曽根駅:平成21年10月)
MV10型の置き換え用端末として平成21年より投入されています。外観や機能はMV30型とほとんど変わらないようです。平成22年後半より感熱タイプのものが登場しています。
・MV40型(感熱)
(東京駅:平成21年2月)
改札外の「エクスプレス予約」受取専用機です。縦長で省スペースなのが特徴です。基本的に「エクスプレス予約」の受取に特化しているため現金投入口がありません。中にはクレジットカードであれば乗車券や入場券、新幹線回数券が購入できるものもあります。