レトロ横濱号
◆種別:快速
◆区間:横浜~横須賀
今年は東海道線全線開通120周年と横須賀線開業120周年になります。横須賀は戦前戦後を通じて軍需都市で、横須賀線が建設されたのも軍事輸送を目的としていました。大船~横須賀間が開業したのが明治22年で、久里浜まで全線開通したのは戦時下の昭和19年でした。
快速「レトロ横濱」号は6月3・4日(前回)と27・28日(今回)と2回運転されました。前回は横浜~小田原間で、今回が横浜~横須賀間でした。定期列車ならまだしも、臨時列車で運転区間が異なる場合は列車名を区別することが多いですが、同じ列車名で運転されました。
横浜~戸塚間は東海道線を、戸塚~横須賀間は横須賀線を走ります。戸塚駅で東海道線⇔横須賀線を転線します。湘南新宿ライン(下り)は横須賀線→東海道線と転線しますが、この列車は東海道線→横須賀線と転線します。これは普段あまり見られません。
客車も機関車もいずれもJR東日本高崎車両センター所属で、前回と同じ組合せでした。機関車は横須賀寄りにEF64-1001、横浜寄りにEF65-501となっていて、機関車の向きが変わっていました。また、同じ旧型客車で運転されましたが、前回が4両編成だったのに対し、今回は7両編成に増結されていました。旧型客車を7両も繋いで運転されたのは近年では記憶にありません。
ダイヤは以下のような感じです。下り列車の大船駅での停車時間が長く、上り列車はあまり停車しないのは前回と同じです。横須賀線の普通列車は横浜~横須賀間の最速が41分なので、停車駅を絞っているとはいえ43分で結ぶ4号はかなり俊足です。
横浜 大船 鎌倉 横須賀
1号 10:28 → 10:47/11:17 → 11:26 → 11:45
2号 13:02 ← 12:44/12:43 ← 12:35 ← 12:15
3号 13:33 → 13:51/14:10 → 14:18 → 14:37
4号 15:47 ← 15:30/15:29 ← 15:22 ← 15:04
前回と同じようにハガキ申込のパックが半分以上を占めていました。編成が長かった分、パックツアー客の数も多かったようで、10時打ちではほとんど取れず、1週間前辺りから少しずつ空席が出るようになったようでした。私は27日の1号と28日の2号しか取れませんでした。28日は1ヶ月前の10時打ちで、27日は1週間前の休日出勤の出掛けに見てもらって取れたものです。それ以上の深追いはしませんでした。
編成のうち4号車がオハニ35で5号車がスハフ32という客車でした。これら2両はJR東日本に残っている旧型客車の中でも比較的原形を保っているとされ、レトロ客車でも特に人気があります。取れた2枚がそれら2両(しかも窓側)だったので非常に運が良かったと思います。
パックの割合が高かったせいか乗車率は8~9割は埋まっていました。指定券の売れ行きどおりといったところでしょうか。普段は乗り鉄(+収集)がメインですが、今回は旧型客車7両編成というシチュエーションに惹かれ、本業外の撮り鉄もやってみました。1・3号については大船駅で30分程度停車したので、後続の列車で追いかけて先回りして2回撮影することも可能でした。
(東海道線・横浜~戸塚間/保土ヶ谷)
(横須賀線・東逗子)
個人的には合格点だと思っています。でも、対向列車に被られたり、シャッターを押すタイミングが早かったり遅かったり、微妙に傾いたりで、思い通りの写真を撮るのには難儀しました。本業の人はバズーカ砲のような望遠レンズの付いたカメラにごっつい三脚や脚立持参で来て撮影ポイントで場所取りまでしているので、四世代ぐらい前の望遠なし一眼レフを手持ちで駅撮りしている私がそんなことを言っていては罰当たりかもしれませんが…。
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