DL横川号
◆種別:快速
◆区間:高崎→横川
(「DL横川」サボ)
4月25・26・29日の3日間に高崎→横川の片道で快速「DL横川」号が運転されました。この区間を運転される列車は「碓氷」を名乗ることが多く、「横川」というのは珍しい感じがします。おそらく本心はSLで運転したかったんでしょうが、高崎所属のD51は昨年暮れにボイラーの空焚きで故障してしまい、全治1年という重傷で現在修理中です。運良く直ったとしても復帰は早くて今年暮れでしょう。そこで代役としてDD51というディーゼル機関車(DL)の登場と相成りました。
私が乗った4月29日は週ナカの祝日でした。予定されていた休日出勤が急遽ボツになり、前日に「指定席券売機」で空席を見てみたところ空いていたので乗ってきました。実際の乗車率は5~6割といったところでした。曜日が飛び石だったのもありますが、機関車の頭にDが一つ余分に付く(D51+D→DD51)と集客力もガクンと落ちるもんだな…ということを実感しました。
横川駅には機関車の付け替えを行う機回し線がないので、客車の前後に機関車を連結してプッシュプルという形態で運転されました。1年半前に同じ客車で運転された快速「お座敷ゆとり碓氷」号なんかと同じです。編成は12系5両編成でしたが、SLでもないのに「SL伴走車」が連結されていたため実質は4両編成でした。
横川寄りの牽引機関車のDD51-895はJR東日本高崎車両センターに配属されている機関車です。この車両は天皇陛下がお乗りになるお召し列車を牽引する装備が付いています。ステンレスの煙突や側面がステンレス加工でピカピカに磨き上げられていて、そこらのDD51とは少々違います。(と言っても注意して見ないとよくわかりませんが…)
(横川寄り)
(高崎寄り)
乗車時間はわずか40分ちょっとだったのであっという間に着いたという印象です。沿線の撮影スポットでカメラを構えていた撮り鉄は100人程度はいたので、被写体としてはそれなりに魅力的だったのかもしれません。乗車率に比例して横川駅では以前のSLほど人が多くなく、ゆっくり撮影することができました。横川駅で改めて写真撮影していた際に、前後のヘッドマークのデザインが地味ぃに違っていることに気が付きました。
列車は横川駅到着から高崎車両センターへの回送まで50分近くホームに停車していました。それまでの間、DD51のエンジンルームや運転台を見せてもらえました。私自身、実働機関車の運転台を見たのは初めてでした。よく車両基地公開の際に電車や機関車の運転台を見ることができますが、人気ゆえ長蛇の列になっていてなかなかじっくり見られないものです。ここでは5分と待たずに見ることができ、おまけに職員の制帽を借りて運転席で記念撮影している親子連れを何組も見受けられました。それぐらい余裕がありました。集客はイマイチでしたが、費用をかけずに家族連れにも満足できる企画であったと感じました。
(DD51-895エンジンルーム)
(DD51-895運転台)
写真はすべて信越線・横川駅で撮影したものです。この後私は「峠の釜めし」や「碓氷鉄道文化むら」はスルーして、日ごろの運動不足を解消すべく信越線の廃線跡の遊歩道を3Km弱歩いてきました。遊歩道終点の「峠の湯」という温泉施設で一汗流し、同じ道をまた歩いて横川駅に戻って帰りました。天気にも恵まれいい運動になりました。
3月14日からSuicaエリアが信越線(高崎~横川間)にも拡大され、Suica(Kitaca・TOICA・ICOCA・Pasmoも)が利用できるようになりました。
私はPasmoを使ってこの列車に乗りましたが、「ついにここまで広がったか…」というのが正直な感想です。右の画像はその利用履歴です。高崎駅で入場して横川駅で出場して480円引かれているのがわかります。
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